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レゾネーター・シンセシスを採用した物理モデル音源のiPad用シンセアプリ iceGear Laplace

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Cassini、Xenon など高機能・高品質のシンセアプリを手掛ける iceGear から、レゾネーター・シンセシスを採用した物理モデル音源のシンセアプリ Laplace がリリースされていました。
App Store 価格は500円、iOS 7.1 以降の iPad シリーズに対応。





 Laplace は、楽器の音色の特徴となる2つの要素を物理演算エンジンによるレゾネーター・シンセシス (Resonator Synthesis) で生成・再現する物理モデル音源のシンセサイザーです。

» 主な仕様
  • レゾネーター・シンセシス・エンジン
    • Exciter: Click - Stiffness、Color、Decay、Damper Noise
    • Exciter: Noise - LPF、HPF、ENV
    • Resonator - Flavor、LPF、ENV、Pitch ENV、Sine、HPF
    • Vibrato - Depth、rate
    • Effectors - Chorus、Delay、Reverb
  • 16ステップのプログラマブル・アルペジエイター搭載
  • Inter-App Audio 対応
  • CoreMIDI、Virtual MIDI Input 対応
  • MIDI Learn 対応 MIDI コントローラーマッピング
  • 外部 MIDI シンク対応

楽器の音色を特徴付ける構造について

 通常の生楽器には音色を特徴付ける部分が大きく分けて2つあります。1つ目は、弦を擦る、管を吹く、板面を打つといったような、発音の元となる最初の振動を生み出す部分と、2つ目はその振動を楽器の内部や外部で共鳴させて倍音の固有振動を生成する部分です。

 さらに、弦楽器・打楽器は共鳴前の弦や打面自体の振動で発音したい基音(音程として認識される周波数成分の多い音)を含む倍音が決定されているのに対して、管楽器は金管と木管では基音の生成方法が異なります。

 金管はトランペットなどのマウスピース部分で発音したい音程の基音を含む倍音を生成して、シリンダーで不要な倍音をそぎ落として基音を目立たせます。

 対して木管は吹き口からは一定の基音と倍音しか生成されず、管の音孔(指穴)を閉じたり開けたりすることで、管内の倍音の固有振動を作り出して発音したい音程の基音を生成します。

 クラレネットやオーボエなどのリード型とリコーダーやフルートのようなエアブロウ型では倍音生成の原理は同じですが、発音の元になる部分の構造が違うので最初の倍音成分が違ってきます。

Laplace の構成



 Laplace では、発音源の倍音を生成する Exciter セクションと、共鳴倍音を生成する Resonator セクションに分かれいます。

» 全体のワークフロー


 Exciter セクションでは、アタックが強くディケイの短い Click と、ADSR エンベロープが調整可能なノイズが生成できる Noise をミックスして使用することができます。

 Click で基音のピッチが決められるの加えて、Rsonator にある Sine オシレーターでもピッチの変更ができるので、金管・木管どちらもあるいは両方の特性を持ったサウンドを作ることが可能です。
 Noise のほうは鍵盤に連動したピッチは持たず Frequency ノブで設定した周波数に固定されます。

 Click と Moise はミックスバランスの調整がされたあと Resonator へ送られます。

» レゾネーターセクションのワークフロー


 Exciter から入力されたサウンドは、Dry/Wet で Resonator へ通す割合を調整できます。

 Resonator では、共鳴する倍音の特徴 (Flavor) を変化させる Strength と Color の2つのパラメーターのほか、専用のローパスフィルター (LPF) と Decay / Damper の簡易エンベロープ (ENV) が変更可能です。

 また、Exciter セクションとは別にピッチ指定と周波数変調 (FM) 可能な Sine オシレーターがあり、Resonator とミックスして出力できます。
 Exciter の Noise と Sine を使えば上述の木管のシミュレートができます。

 ピッチエンベロープジェネレーター (Pitch ENV) は、Resonator と Sine オシレーター両方に作用します。

 Resonator と Sine オシレーターはミックスバランスが調整でき、さらにハイパスフィルターを通して Vibrato/Effect セクションへ送られます。

内蔵エフェクター

エフェクターは Chorus、Delay、Reverb の3つが順にシリアルに接続されていて、個々に ON/OFF ができます。

» Chorus


 Dry/Wet、Time、Feedback、Depth、Speed、Spread といったパラメーターが調整ができる内蔵コーラスとては機能豊富なタイプです。

» Delay


 Dry/Wet、Time、Modulation(w/LFO)、Feedback、Hi-Damp、Filter(w/LFO/Drive) と機能豊富なパラメーターが揃った、テンポシンク対応の高機能なステレオクロス・ディレイです。

» Reverb


 Dry/Wet、Time、H-Damp のみのシンプルな構成のリバーブです。

アルペジエイター




 画面右上の音符アイコンをタップすると、最大16ステップのプログラマブルなアルペジエイターが表示されます。

 シーケンスパターンは Up、Down、UpDown、DownUp、Random の5種類で、ステップごとに ノートオン、Glide、Octave、Accent、Staccato の ON/OFF 指定できます。

 作ったシーケンスパターンはファイルの保存・読み込みが可能です。
 

その他



 音色プログラム表示部分をタップすると音色ブラウザが表示されます。

 画面右上のギアアイコンでオーディオ/MIDI 関連や鍵盤サイズ、ノブの調整方向などの設定変更ができます。

 その他に、外部 MIDI コントローラーデバイスを接続して、画面右上の MIDI 端子アイコンを押すと MIDI Learn モードになり、Laplace 側の割り当てたいノブを少し動かしてから、外部コントローラー側の割り当てたいノブ/スライダーを動かすと完了します。

公式デモ

[ここに YouTube プレイヤーが表示されます]
http://www.youtube.com/watch?v=ARU5BIS47YQ
http://www.youtube.com/watch?v=Y1tOu3Rcic8


サウンド、デザインともに素晴らしい。

小難しいレゾネーター・シンセシスをパラメーターを絞って分かりやすく、使い勝手が良いように構成されているのはさすがです。
ページ切り替えなどにせずに1画面に収まっているところも◎。

ただ、アルペジエイターやエフェクトを開いたときはバックにシャドウを入れるか、メインパネルを暗くしてもう少し見やすくしてほしかったかも。
あと、AudioBus に対応していないのは何か理由がある?

レゾネーター・シンセシス自体はあまりメジャーではないので、馴染みのない人が多いと思われますが、アナログシンセの基本構成を理解できてる人なら、Laplace を触ってみれば意外に難しくないことに気付くはず。

自分ランキングでは今年のベストシンセアプリ No.1 と言ってもいいくらいです。

iPad 用だけでなくて PC/Mac 用のDAW プラグインにも欲しい…

[関連サイト]
 iceGear - Instruments
 iceGear


iTunes App Store からダウンロード iceGear Laplace - Resonator Synth
カテゴリー: ミュージック
リリース: 2014/10/09 (Ver.1.0.0)
価格: 500円



Appleが解像度5120×2880 の iMac Retina 5K ディスプレモデルをリリース

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Apple が新しい iMac Retina 5K ディスプレイモデル を発表していました。
ラインナップは27インチモデルのみで 258,800円(税別)。
Retina でない従来のモデル(Late 2013) も継続して販売されます。


© Apple

 今回の目玉は前モデルの約4倍の領域をもつ 5120×2880ピクセルの解像度をもつ 5K ディスプレイが採用された点で、その他に CPU が3.5GHz クアッドコア Core i5、グラフィックが AMD Radeon R9 M290X、ストレージが 1TB Fusion Drive に変更されています。

 メモリは前モデルと同じで8GB(最大32GB)、Wi-Fi も同じく 11ac に対応。外観のほうは特に変更はないようです。

 Apple Wireless Keyboard とMagic Mouse が付属し、OS X は Yosemite (10.10) が標準搭載されます。

» 標準構成 (グレーの箇所はカスタマイズオプション)
モデル 27インチ Retina 5K Display
価格 258,800円~
CPU Core i5 3.5GHz (QuadCore), Core i7 4.0GHz (QuadCore)
ディスプレイ IPS 27インチ 5120×2880 Retina Display
メモリ 8GB, 16GB,32GB
ストレージ 1TB Fusion Drive, 3TB Fusion Drive, 256GB/512GB/1TB SSD
グラフィック AMD Radeon R9 M290X (2GB/DDR5), Radeon R9 M295X (4GB/DDR5)
オーディオ/ビデオ ヘッドフォン出力 (デジタル光出力兼用)、デュアルマイクロフォン、Face Time HDカメラ
その他入出力 Thunderbolt 2ポート ×2、USB 3ポート ×4、SDXC カードスロット ×1、1000BASE-T Ethernet ×1
ワイヤレス Wi-Fi 11ac(a/b/g/n)、Bluetooth 4.0
サイズ (H)51.0cm × (W)65.0cm × (D)20.3cm、重量: 9.54kg






長らくモデルチェンジが放置されていた Mac mini も刷新されました。
3モデル構成で、52,800円、74,800円、106,800円となっています。

 CPU が第4世代 Core シリーズ(Haswell)の 1.4Gz/2.6GHz/2.8Gz (すべてデュアルコア)を搭載、内蔵グラフィックは Intel HD Graphics/Intel Iris Graphics を搭載し前モデル比べてグラフィックスパフォーマンスが90%向上しています。


© Apple

 入出力ポート関連は、HDMI ×1、Thunderbolt 2 ×2、USB 3 ×4、1000BASR-T Ethernet ×1、 SDXC カードスロット ×1、オーディオ入力 ×1、ヘッドフォン(光デジタル出力兼用) ×1 となっています。
 ワイヤレス関連は Wi-Fi 11ac(a/b/g/n)、Bluetooth 4.0、IR レシーバを搭載。

 OS X Yosemite (10.10) を標準搭載。
 本体サイズは (W)197×(D)197×(H)36mm、重量は1.19~1.22kg。
 キーボードとマウスは従来通り付属しません。


© Apple


iMac Retina が4Kではなくて5Kだったのは予想外でした。
価格は高品質の4Kディスプレイがまだまだ高いので、結構がんばったようにも思えますが、それでも今26万を出すのは得策ではないような気もします。
(おそらく次のモデルでディスプレイコストに合わせて価格が少し下がるはず…)

Mac mini がモデルチェンジしたのはこれまた予想外でした。
ただ、CPU が i5 デュアルコアだけなのと、メモリがロジックボードに直付けされていて後付けできない仕様になっているのが惜しいところですね。

[関連サイト]
 Apple

Appleが指紋認証センサーTouch ID搭載の iPad Air 2、iPad mini 3を発表

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Apple が iPad の6世代目にあたる iPad Air 2 と、iPad mini の3世代目にあたる iPad mini 3 を発表していました。
2014年10月18日から受注開始予定となっています。


© Apple

 モデル  容量  価格
 iPad Air 2 (Wi-Fi)
 ゴールド/シルバー/スペースグレイ
 16GB 53,800円
 32GB 64,800円
 128GB 75,800円
 iPad Air 2 (Wi-Fi+Cellar)
 ゴールド/シルバー/スペースグレイ
 16GB 67,800円
 32GB 78,800円
 128GB 89,800円
 iPad mini 3 (Wi-Fi)
 ゴールド/シルバー/スペースグレイ
 16GB 42,800円
 32GB 53,800円
 128GB 64,800円
 iPad mini 3 (Wi-Fi+Cellar)
 ゴールド/シルバー/スペースグレイ
 16GB 56,800円
 32GB 67,800円
 128GB 79,800円


iPad Air 2の主な特徴


  © Apple

 CPU が A8X (M8内蔵) に変更され iPad Air に比べ40%、グラフィックは2.5倍にパフォーマンスアップしています。

 指紋認証センサーの Touch ID を新たに搭載、ディスプレイのサイズと解像度はそのままで、従来カバーガラス、タッチセンサー、液晶の三層構造になっていたものを、1つのパネルに統合することで、本体の厚さを iPad Air より18%薄い6.1mmに抑えています。

 また背面のカメラもアップデートされ、8メガピクセル対応となり、顔検出やノイズリダクションが強化されています。全面の FaceTime HD カメラも受光量が81%アップしています。

 搭載メモリ容量については現時点では不明。(従来の1GBから2GBに変更された?)
  • 9.7インチ(2048×1536)の IPS 液晶ディスプレイ搭載
  • iPad Air より重さ9%減(437g)、厚さ18%減(6.1mm)
  • カラーはゴールド、スペースグレイ、シルバーの3色
  • 64bit アーキテクチャ A8X チップ搭載
  • モーションコプロセッサ M8 搭載
  • 指紋認証センサー Touch ID 搭載
  • iPad Air から40%向上した CPU パフォーマンス
  • iPad Air の2.5倍グラフィックパフォーマンス
  • バッテリー駆動時間 最大10時間
  • Wi-Fi モデルは11a/b/g/n (2.5GHz/5GHz、MIMO) 対応
  • Wi-Fi + Cellular モデルは 4G LTE 対応
  • 8メガピクセル iSight カメラ搭載 (1080p HD 対応)
  • 受光量が81%アップした1.2メガピクセル FaceTime HD カメラ搭載(720p)
  • オペレーティングシステム iOS 8.1
  →詳しくは公式サイトの iPad モデル比較ページを参照

iPad mini 3 の主な特徴


  © Apple

 iPad mini 3 のほうは指紋認証センサーの Touch ID が搭載された以外には iPad mini 2 (iPad mini Retina ディスプレイから名称変更された)との変更点はありません。
  • 7.9インチ(2048×1536)の IPS 液晶ディスプレイ搭載
  • カラーはスペースグレイ(ブラックベゼル)、シルバー(ホワイトベゼル)
  • 64bit アーキテクチャ A7 チップ搭載
  • モーションコプロセッサ M7 搭載
  • 指紋認証センサー Touch ID 搭載
  • バッテリー駆動時間 最大10時間
  • Wi-Fi モデルは11a/b/g/n (2.5GHz/5GHz、MIMO) 対応
  • Wi-Fi + Cellular モデルは 4G LTE 対応
  • 5メガピクセル iSight カメラ搭載 (1080p HD 対応)
  • 1.2メガピクセル FaceTime HD カメラ搭載(720p)
  • オペレーティングシステム iOS 8.1
  →詳しくは公式サイトの iPad モデル比較ページを参照

[ここに YouTube プレイヤーが表示されます]
http://www.youtube.com/watch?v=BCqJGoCMlVc
http://www.youtube.com/watch?v=sBfvJn-fpnc


従来の iPad Air (Wi-Fi 16GB/32GB)、iPad mini 2 (Wi-Fi 16GB/32GB)、iPad mini (Wi-Fi 16GB)も1万円値下げされて継続販売されます。


薄くなったのはよいけど強度が心配?
Touch ID 搭載は順当なアップデートといったところでしょうか。
(自分も iPhone 5s で愛用していて重宝しています)

Wi-Fi モデルに限れば、Touch ID や CPU、大容量に拘りがなければ安くなった前モデルも選択肢に入れるのもよいかもしれません。


[関連サイト]
 Apple

iPadが物理スイッチを装備したOSCコントローラーに変身 Modulares Interface B.A.

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Synthtopia で取り上げられていた、デザイナー Florian Born 氏製作のモジュール式の OSC フィジカルコントローラー Modulares Interface B.A. を紹介。
個人のプロジェクトなので市販品ではありません。



 アルミ製のフレームの中に iPad を入れて、その上にアルミと樹脂で作られたコントロールモジュールを好みの位置に配置していきます。

 モジュールはスライダー、ノブ、ボタンの3種類で構成され、個々のモジュールは四隅に組み込まれたマグネットでお互いが固定されるようになっています。




 iPad のパネルと接触する各コントローラーの可動部の底には小さな円形の静電防止フォーム (Anti-static Foam) が取り付けられています。

 静電防止フォームは、電子部品の梱包などで使われる導電性の黒っぽいウレタンスポンジのことで、モバイルデバイスに搭載される静電容量式のタッチパネルに接触させると反応します。



 フレームボードは全体で6×8マスの広さを持ち、モジュール各1個でスライダーは1×4マス、ノブは2×2マス、ボタンは1×2マスの大きさを持ちます。



 CreativeApplications.Net の記事によると、OSC アプリのほうはマルチメディアライブラリの Cinder と C++ で製作されているそうです。





アルミの質感がなんか武骨でかっこい~とか思う一方で、配置するときにうっかり指を滑らせたり引っかけたりして iPad のパネルに落としたりするとちょっと怖いとか思ってしまいました…

[関連サイト]
 Florian Born
 Synthtopia
 CreativeApplications.net
 Cinder
 OpenSoundControl.org


サンワサプライ TK-P2 導電スポンジ

サンワサプライ TK-P2 導電スポンジ

  • 出版社/メーカー: サンワサプライ
  • メディア: Personal Computers

[書籍] Logic Pro X + VOCALOID 3 Editor 初心者からのステップアップ for Mac

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ラトルズ から出版される DTM ビギナー向けの書籍 「Logic Pro X + VOCALOID 3 Editor 初心者からのステップアップ for Mac」を紹介。

2014年10月25日発売予定で、価格は3,888円(税込)。
ISBN:978-4-89977-414-3、B5変形判、フルカラー576ページ。

Logic Pro X + VOCALOID 3 Editor 初心者からのステップアップ for Mac

Logic Pro X + VOCALOID 3 Editor 初心者からのステップアップ for Mac

  • 作者: 田廻弘志 & 田廻明子
  • 出版社/メーカー: ラトルズ
  • 発売日: 2014/10/25
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)


本書の概要

 本書はボーカロイドに興味を持つ Mac ユーザーの DTM ビギナーをターゲットに書かれた Logic Pro XVOCALOID 3 をマスターするための指南書です。



 ヤマハの「MEW」や AHS の「東北ずん子」の公式デモソングの作曲家である著者が、両ソフトをマスターするための解説に加えて、経験不足のビギナーに足りないスキルを、楽器法、楽典、物理学、電磁気学、情報工学、生理学、音響心理学などといった方面から、かつて著者も戸惑った「取説に載ってない基礎知識」を絡めて、フルカラーのチュートリアル形式の手順でわかりやすく解説しています。

本書で使用される制作環境


 本書で使用されるボーカロイドのライブラリは Megpoid native結月ゆかりの2つがセレクトされています。

 VOCALOID 3 のシステムは DAW 用のプラグインなどは Mac (OS X) に対応していますが、VOCALOID 3 Editor が未対応であることや、OS X に対応していない VOCALOID 2/3 のライブラリがあることから、本書では VOCALOID 3 の全機能を Mac で使える環境を構築する手段として、Windows ソフトを OS X 上で実行できる互換レイヤーソフト CrossOver Mac 経由で VOCALOID 3 Editor を利用する前提で書かれています。
(* CrossOver Mac は Windows API を互換レイヤーで再現するため、Windows 本体は必要はありません)

目次一覧

  • プロローグ: はじめての VOCALOID 3 Editor & Logic Pro X
  • 1章: イントロダクション
  • 2章: インストールとセッティング
  • 3章: VOCALOID 3 Editor の基本
  • 4章: ボーカロイドに歌わせる
  • 5章: Logic Pro X の基本
  • 6章: Drummer と Apple Loops を使う
  • 7章: はじめてのミキシング
  • 8章: テクノサウンドを作る
  • 9章: Flex Pitch を使う
  • 10章: EQ と Compressor を使ったミキシング
  • 11章: アコースティックサウンドを作る
  • 12章: ボーカロイドに肉体を与える
  • 13章: ミキシングを探求する
  • 14章: VOCALOID 3 Editor を探求する
  • 15章: Logic X Pro を探求する
  • 16章: DAW 環境を拡張する
  • 13章: Appendix


データファイルと本書 PDF のダウンロード配布あり

 各チュートリアルで使用されるソングデータのテンプレートファイルはラトルズの Web サイトからダウンロードできるほか、裏表紙にはスマホ用 AR アプリ jumaio からチュートリアル動画にアクセスできる QR コードが掲載されています。

 さらに購入者特典として、本書購入時のレシートをラトルズの Web サイトで送信すると、本書の PDF 版がダウンロード可能になります。

公式デモ

[ここに YouTube プレイヤーが表示されます]
http://www.youtube.com/watch?v=zW5QRPPTXo4




2つのソフトの使用解説と著者のノウハウが凝縮された本書を手に取ると、576ページという大ボリュームに最初は少し圧倒されるかも。

本書なら最初から順番にチュートリアルを理解して進めていけば、それぞれの解説本を買って繋がりない両ページのあちこちに目を走らせているうちに、結局何をやっていいのか分からなくなって途中で諦めるといったことにはならないはずです。

Logic Pro X、VOCALOID ライブラリ2本、CrossOver Mac のといった制作環境を用意するのに若干の出費は必要にはなりますが、ボーカロイドに興味を持つ Mac ユーザーの DTM ビギナーには心強い味方になってくれるかもしれません。


[関連サイト]
 ラトルズ
 Apple - Logic Pro X
 YAMAHA - VOCALOID 3


Logic Pro X + VOCALOID 3 Editor 初心者からのステップアップ for Mac

Logic Pro X + VOCALOID 3 Editor 初心者からのステップアップ for Mac

  • 作者: 田廻弘志 & 田廻明子
  • 出版社/メーカー: ラトルズ
  • 発売日: 2014/10/25
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
VOCALOID3 スターターパック Megpoid Native

VOCALOID3 スターターパック Megpoid Native

  • 出版社/メーカー: インターネット
  • メディア: DVD
VOCALOID3 結月ゆかり スターターパック

VOCALOID3 結月ゆかり スターターパック

  • 出版社/メーカー: AHS
  • メディア: DVD-ROM
iTunes App Store からダウンロード Apple Logic Pro X
カテゴリー: ミュージック
リリース: 2014/05/13 (Ver. 10.0.7)
価格: 19,800円


CrossOver Mac 13 [ダウンロード]

CrossOver Mac 13 [ダウンロード]

  • 出版社/メーカー: ネットジャパン
  • メディア: Software Download

NASAがSoundCloudにアカウントを開設、アポロやスペースシャトルの通信音声などを公開

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NASASoundCloud にアカウント NASA's stream on SoundCloud を開設してアポロやスペースシャトルの発射音や通信音声、宇宙空間の電波を可聴化したサウンドなどを公開しました。




現在、NASA's stream on SoundCloud で公開されている音声は合計62個で、全て MP3 ファイル形式でダウンロード可能になっています。
その中からいくつか抜粋↓

» Apollo Sounds


» Space Shuttle Discovery Sounds


» Solar System & Byond Sounds



 今のところ内容的には、3年前にここでも紹介したスマホ用の着信音がダウンロードできる NASA sounds で公開されている mp3/m4r ファイルと同じものと思われます。(NASA sounds のほうは合計65個)



個人的にはあまり新鮮味がなかったので、今後の拡充に期待したいところです。

[関連サイト]
 NASA's stream on SoundCloud
 NASA
 SoundCloud


Apollo: Atmospheres and Soundtracks/Remastered

Apollo: Atmospheres and Soundtracks/Remastered

  • アーティスト: Brian Eno
  • 出版社/メーカー: Virgin Catalogue
  • 発売日: 2009/07/06
  • メディア: CD

ツマミを操作して効き具合を確認できるギターエフェクター試聴サイト PEDAL FORGE

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ブラウザからギターエフェクター(ストンプボックス/ペダル)のツマミを操作して効き具合を確認しながら試聴ができるサイト PEDAL FORGE を紹介。
日本語、英語、フランス語の表示に対応しています。



 高品質な録音環境で作成されたサンプルフレーズを再生しながら、エフェクターのツマミを操作して音質の変化を聴き比べることができます。



 カテゴリーは、Gain、Compressor、Delay、EQ、Modulation、Reverb、Wah の7種類に分けられています。

 現時点で、Overdrive、Distortion、Fuzz など Gain 系が20個登録されていて、他のカテゴリーはまだ登録がありません。

 絞り込み検索では、エフェクトの種類(Overdrive/Distortion など)、スペック(アナログ/デジタルなど)、ノイズ度、メーカー、使用ギタリストなどの項目が複数指定できます。



 各エフェクターの試聴ページでは、フレーズを再生しながら、パネル上のツマミに表示される(+)/(-)を押してパラメーターを変更して音色・音質の違いを比較することができます。

 ページ下段にはユーザーレビュー欄もあり、14項目を5段階で評価した結果やコメントなどを読むことができます。

 また、ページ右側には取扱ショップのリストが価格(新品/中古/オークション)の安い順に表示され、最安値のショップですぐに購入ができるようになっています。



 自分でツマミを操作する以外にも、各エフェクターの持ち味が際立つセッティングで演奏されたアルペジオ、バッキング、ソロフレーズで比較することもできます。
 こちらはシングルコイル、ハムバッカー、アンプレスの3種類が用意されています。


いろんなパターンが実際に聴き比べられるのは良いアイディアですね。
現時点ではまだ登録数が少なめなので、今後の拡充に期待したいところです。

ギタリストな人はとりあえずブックマークしておくと後々重宝するかも。


[関連サイト]
 PEDAL FORGE


ギター・エフェクター実用バイブル CD付 自分らしいサウンドを出すために~歴史と基本原理、接続&トーン攻 略まで[改訂拡大版]

ギター・エフェクター実用バイブル CD付 自分らしいサウンドを出すために~歴史と基本原理、接続&トーン攻 略まで[改訂拡大版]

  • 作者: デイヴ・ハンター
  • 出版社/メーカー: DU BOOKS
  • 発売日: 2014/01/15
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)


幻想的なリバーブエコーを生み出すアンビエント・アコースティック楽器 Yaybahar

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SynthtopiaYaybahar と名付けられた不思議なアコースティック楽器が紹介されていました。



 演奏しているのはトルコのイスタンブールに住む Görkem Şen 氏で、Yaybahar を考案・製作したのも彼だと思われますが、詳しいことは調べ切れませんでした。

 三脚のようなフレームに2本の長いスプリングが張られていて、スプリングの片方は丸いお盆のような形をしたパーツの中心に固定されています。
 お盆の底の部分は一見堅い板のようにも見えますが、動画の2番目と3番目を見ると透けていて、ドラムヘッドのような薄い膜でできているようです。

 反対側の脚の上端には弦楽器のネックのような支柱がついています。ネックには弦が張られていて、動画をよく見るとフレットがついているのが分かります。

 各パーツの振動が2本のスプリングに伝わり、エフェクターのスプリングリバーブと同じような原理で共鳴効果を作り出し、持続時間の長い残響音を生成します。



 演奏方法は、弦楽器の弓を使って左のネック部分に張られた弦を弾いたものを、2つのスプリングで共鳴させるのがメインのようです。

 その他にも動画中にはマレットや弓、手を使ってスプリングを弾いたり、お盆の底の部分をマレットで叩いたりといった使い方が披露されています。



 Vimeo にある動画は撮影編集を行った Olgu Demir 氏が投稿したもので、YouTube にも Demir 氏が投稿した同じものがあました。

 他にもないかと探してみたら、トルコの民族音楽振興団体の TÜMATA とのセッションの模様なども見ることができました。(2番目と3番目の動画)

 4番目と5番目の動画のセッション (Raw in Istanbul) では、最初の動画と違うプロトタイプと思われるものが使われているのが映っています。



チューニングがトルコのマカーム(アラビア音階の一種)なのも相まって、あたかも映画のサウンドトラックのような、なんともアンビエントで幻想的なチルアウト・サウンド。

ドローンのような長い残響は、インドのシタールやオーストラリアのディジュリドウにも通じる気持ちよさがありますね。


[関連サイト]
 Olgu Demir - Yaybahar by Görkem Şen (Vimeo)
 Olgu Demir - Yaybahar by Görkem Şen (YouTube)
 TÜMATA
 Synthtopia


21世紀中東音楽ジャーナル

21世紀中東音楽ジャーナル

  • 作者: サラーム 海上
  • 出版社/メーカー: アルテスパブリッシング
  • 発売日: 2012/02/15
  • メディア: 単行本


グランドピアノ、エレピ、オルガンなど高品質サンプリング音源を搭載した iPad 用音源アプリ KORG Module

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KORG が iPad 専用の5種類の高品質サンプリング音源を搭載したモバイル音源アプリ KORG Module for iPad を発表していました。



リリースは2014年11月下旬予定で、価格は現時点では未発表。
iOS8.1 以降搭載の iPad 2 以降、または iPad mini 以降に対応。
性能を存分に発揮させるには最新機種での利用が推奨されています。



主な特徴

 KORG Module は合計 1GB 以上の大容量の高品質サウンドライブラリを搭載した iPad 専用のモバイル音源アプリで、外部 MIDI キーボードを接続して演奏できるほかに、同社のモバイル音楽制作アプリ KORG Gadget 上の追加音源としても利用が可能になっています。
  • 同社開発の NATIVE ENGINE による5つの高品質音源を搭載
     Acoustic Piano、Electric Piano、Clav、Organ、Multi
  • iPad 本体と外部 MIDI キーボードのみでセットアップを完結
    (※ USB での接続は Apple 純正 lightning-USB カメラアダプタが必要)
  • 同社モバイル音楽制作アプリ KORG Gadget に対応
     Salzburg、Montreal、Alexandria、Firenze、Glasgow が使用可能
  • PDF & 画像対応採譜ビューアー、音楽プレーヤーを備えたセットリスト機能
     テキスト編集、カメラ撮影メモ、テンポチェンジ再生などの機能も搭載
  • 別売りのエクスパンション・サウンドライブラリーで音源を拡張可能
     SYNTHOGY Ivory Mobile Grand、KORG Wurley Electric Piano
  • 演奏をレコーディングして SoundCloud、Dropbox、Facebook などで共有
  • Inter-App Audio、Audiobus、CoreMIDI、Virtual MIDI に対応

 アプリの標準インストールに必要な空き容量は約 1.2GB で、追加の拡張音源 Ivory Mobile Grand は2GB、Wurley Electric Piano は 120MB の空き容量がそれぞれ必要になります。




5つの高品質音源

  • Acoustic Piano
     有名グランドピアノをノンループで丁寧にサンプリングしたプレミアムなアコースティック・ピアノモジュール。
     多段階のベロシティレイヤーで繊細なタッチにも完璧に対応、ダンパーペダルを踏んだ時の開放弦の共鳴音も忠実に再現。
  • Electric Piano
     ビンテージ・エレクトリックピアノの甘く美しいナチュラルな減衰音をノンループで丁寧にサンプリング。
     多段階のベロシティレイヤーで弱打鍵時から強打鍵時までを忠実に再現。EQ 、トレモロ、ドライブ回路を搭載。
  • Clav
     強いアタックでパーカッシブなサウンドが特徴的な名機を再現したクラビネット・モジュール。
     ピックアップ、フィルタースイッチ、ミュートスライダーなどを搭載。
  • Organ
     伝説的なヴィンテージ・オルガンの様々なサウンドバリエーションをサンプリングしたパワフルなオルガンモジュール。
    ロータリースピーカー、ビブラート、コーラス、オーバードライブ回路を搭載。
  • Multi
     ストリングス、ブラス、シンセなど様々なサウンドを出すことができるマルチモジュール。
    音色ごとにエディットに最適なパラメーターを自動的に表示。

公式デモ


[ここに YouTube プレイヤーが表示されます]
http://www.youtube.com/watch?v=EVV0PEaVsHM







KORG の iOS アプリ攻勢はアナログシンセ系がメインの印象が強かったので、今になって重量級のサンプリング音源をリリースしてくるとは思いませんでした。

USB-MIDI や Virtual MIDI 対応に加えて、KORG Gadget にも対応しているのは良いですね。

リリースは今月下旬予定で価格はまだ発表されてませんが、内容的に音楽アプリとしてはそこそこ高額な部類になりそうな気がして、発売記念セールで半額にならないかと都合のいいこと考えたり。

その前に iPad Air の空き容量をどうにかしないといけないのだけど…

[関連サイト]
 KORG
 KORG Module for iPad


iTunes App Store からダウンロード KORG Gadget for iPad
カテゴリー: ミュージック
リリース: 2014/10/06 (Ver.1.0.4)
価格: 3,900円

スラップベースとディジュリドゥが合体? SlapStick Didgeridoo (Slaperoo Percussion)

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Synthtopia で変わった楽器が紹介されていました。
米国のミュージシャン Andy Graham 主宰の Slaperoo Percussion が製作した SlapStick Didgeridoo という楽器で、現時点ではプロトタイプでまだ市販はされていないようです。



 Slaperoo Percussion は、アルミ製の細いスティックに薄いスチールバンドを張ったピックアップ内蔵のエレクトリック・パーカッション SlapStick N-100 と S-100 PRO の2モデルをメインにリリースしていて、SlapStick Didgeridoo はその派生モデルのひとつとして開発されたようです。
(下の動画の3~6 つ目が SlapStick N-100 のデモです)

 SlapStick は細いスティック形状ですが、SlapStick Didgeridoo は通常のディジュリドゥのように中が空洞になった太めのパイプのような構造になっています。
 ピックアップを内蔵しているので、エフェクターをつないで音の加工も可能です。

 ハイテンションで張られた1本のスチールバンドをベースのスラップ奏法のようにリズミカルにタップしながら、端の吹き口からディジュリドゥのように唇を振動させて息を吹き込んで2つの音を同時に演奏する様子が動画で見られます。



ちなみに、SlapStick のほうは直販価格で N-100 が 249ドル、S-100 PRO が 599ドルとなっています。
(送料は米国内なら N-100 が15ドル、S-100 が30ドル、米国外は要問合せ)


すごく面白そうなんだけど、同時に演奏するとすごく疲れそう…(笑)

[関連サイト]
 Slaperoo Percussion
 Andy Graham - SlapStick Didgeridoo
 Synthtopia

アニメ「けいおん!」とコラボしたショルダーキーボードシンセ KORG RK100S けいおん!スペシャルが登場

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KORG がアニメ「けいおん!」 の5周年アニバーサリー記念コラボ・モデル「RK-100S けいおん!スペシャル」を発表していました。
2014年12月下旬発売予定で、限定300台、市場予想価格は65,000円。


 コラボ・モデルの構成は、メインキャラクターの1人でキーボード担当の琴吹 紬(ことぶき つむぎ)が、第一期エンディング曲 Don't say "lazy" などで使用していた KORG RK-100 (1984年リリースモデル)にちなんで、2014年に復活リリースされ新機能を盛り込んだ新モデル RK-100S KEYTAR に、バックパネル印刷、ストラップ、ソフトケース、クリアポスターなど特製オプションを追加したものになります。




  • 本体は RK-100S WH
    • 自由な演奏が可能な37鍵スリムキーボード
    • 美しい光沢塗装の木製ボディ3色ラインナップ
    • アナログモデリングによる200種類のプログラムを内蔵
    • 軽量化と弾きやすさを実現した、37鍵スリム鍵盤を搭載
    • ショートとロングの2タイプのリボンコントローラーを搭載
    • マイク/オーディオ入力端子を搭載、ボコーダー機能も使用可能
    • 単3アルカリ乾電池6本で駆動可能
    • MIDI出力端子を利用して外部音源の演奏も可能
    • PC エディターによる詳細な音色プログラム編集に対応
      →RK-100S 製品仕様の詳細はこちら
  • 特製本体バックパネル印刷
  • 特製ストラップ(白)付属
  • 特製ソフトケース(ピンク)付属
  • 特製クリアポスター付属
  • けいおん!楽曲シミュレートプログラムを20 種類を内蔵
    • Cagayake! GIRLS (第1期 オープニングテーマ)
    • Happy!? Sorry!! (Cagayake! GIRLS カップリング曲)
    • Don't say "lazy" (第1期 エンディングテーマ)
    • GO! GO! MANIAC (第2期前期 オープニングテーマ)
    • Dirty はフォルテシモ
    • 野生の情熱 など


けいおん!第一期エンディングテーマ Don't say "lazy" より

けいおん!第一期エンディングテーマ Don't say "lazy" より

2014年11月21日から東京ビッグサイトで開催される「楽器フェア」の KORG ブースで実機の展示が予定されています。


[関連サイト]
 RK-100S けいおん!スペシャル
 KORG
 TBS - けいおん!
 KORG MUSEUM - RK-100


KORG ショルダーキーボードシンセサイザー RK-100S-WH 37鍵 ホワイト

KORG ショルダーキーボードシンセサイザー RK-100S-WH 37鍵 ホワイト

  • 出版社/メーカー: KORG
  • メディア: エレクトロニクス

けいおん! Blu-ray BOX (初回限定生産)

けいおん! Blu-ray BOX (初回限定生産)

  • 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
  • メディア: Blu-ray

KORG Gadget for iPad の最新版Ver1.1 (Redwood City)でKORG Moduleの音源が利用可能に

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KORG が iPad 専用のモバイル音楽制作スタジオアプリ KORG Gadget for iPad の新バージョン Ver 1.1 (コードネーム: Redwood City) をリリースしていました。
通常価格 4,000円で、2014年12月11日まで特別価格3,000円になっています。





 大きな変更点は、本日リリースされた高品位モバイル音源アプリ KORG Module for iPad を購入することで、KORG Gadget 内に5つのガジェットが追加され選択可能になることです。

» その他の変更点
  • KORG Module アプリの5つの高品位音源をガジェット化
  • Ableton Live プロジェクトエクスポート機能をさらに強化
  • GadgetCloud にアップロードした楽曲のランキング情報の通知
  • iOS 8 の最新テクノロジー MIDI over Bluetooth に対応
  • 使い勝手や安定性を向上させる様々なチューニングを実施



» 新たに追加される5つのガジェット
  • Salzburg - Premium Acoustic Piano
  • Montreal - Vintage Electric Piano
  • Alexandria - Legendary Vintage Organ
  • Firenze - Funky Electric Keyboard
  • Glasgow - Superior PCM Synthesizer



 このほかに現在 KORG Module のリリース記念セール(2014/12/11まで)に合わせて、Ver 1.0.3 (Santa Clara) で追加された2つのガジェット Bilbao (Lightning Sample Player)、Abu Dhabi (Dynamic Loop Slicer) も1,000円から700円に値下げされています。



KORG Module のほうは通常価格 4,000円、2014/12/11 までリリース記念特別価格 3,000円で、セール期間中は Expansion Sound Library もセール価格になっています。
Ivory Mobile Grand 通常価格 3,000円 → 2,000円 (33% OFF)
Wurley Electric Piano 通常価格 1,000円 → 無料

KORG Gadget ユーザーはセール期間中に KORG Module を購入しておくことをおススメします。
様子見してた人もこの機会にどーんとセットで揃えてみては?

ただし、KORG Module は容量が大きいので iPad の空き容量に注意が必要です。

[関連サイト]
 KORG
 KORG Gadget for iPad
 KORG Module for iPad


iTunes App Store からダウンロード KORG Gadget for iPad
カテゴリー: ミュージック
リリース: 2014/11/27 (Ver.1.1)
価格: 4,000円 (2014/12/11まで特別価格 3,000円)


iTunes App Store からダウンロード KORG Moudule for iPad
カテゴリー: ミュージック
リリース: 2014/11/28 (Ver.1.0.1)
価格: 4,000円 (2014/12/11までリリース記念特別価格 3,000円)

iPhoneを振ってJavaScriptから加速度を検知してスレイベルを鳴らすサウンドWebアプリ [改良版]

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ここんとこずっと時事ネタばかりで、自分発のネタをほとんど書いてなかったということで(といっても使いまわしなんですが)、去年作ったサウンド Web アプリ Sleigh Bells の改良版を公開します。

iOS 6以降の iPhone/iPod touch/iPad の Mobile Safari で動きます。
Mobile Safari 以外や Android では未確認。もしかしたら動くかもしれません。



 iPhone を振ってスレイベルをシャンシャン鳴らすだけの超シンプルなサウンド Web アプリで、JavaScript から Web Audio API と加速度センサーの値を取得する DeviceMotionEvent を使用しています。

スレイベル (Sleigh Bells)とは?

去年の記事と同じくまずはスレイベルの説明から。
スレイベルは木製の棒に鈴がたくさんついたパーカッションの一種です。
(輪っかに鈴がついた小型のタイプもあります)
名前や形は知らなくても、クリスマスの鈴の音といえば分かる人も多いのでは?



Sleigh Bells for iPhone の使い方


     

←左の QR コードをタップするか、iPhone のカメラで読み取って Sleigh Bells にアクセスしてください。
短縮 URL: http://goo.gl/72A8fF


使い方はいたってシンプルです。
  • まず「Sound Preview」ボタンで iPhone の音量を確認・調整してください。
  • iPhone を握って手首のスナップをきかせて振ってみてください。
  • 反応が悪い場合は振る速度を速くするか感度を低くしてみてください。
  振るときに iPhone がすっぽ抜けないように十分注意してください。
  (万が一 iPhone を落として壊してもこちらは責任は負いません)

プログラムの内容について

プログラムの処理内容に興味がない人はここから先はスルーしてください。
中身は去年作ったものとほぼ同じでサンプルレベルの短いものですが、細かい部分に少しだけ改良を加えました。

 UI 部分はお手軽な jQuery + jQuery UI の組み合わせで、タッチデバイス上のスライダーハンドルのドラッグ操作に対応するため jQuery プラグインの jquery-ui-touch-punch を利用しました。(ここは去年と同じ)

 今回は見た目も少し良くしようということで、MEDIALOOT で配布されているカスタマイズテーマの jQuery UI Theme: Retro のフリー版を元に、さらに少しだけカスタマイズを施しました。


 あと、特に必要というわけではないのですが、画面左上のアイコンをタッチすると画面が右にスライドして QR コードと短縮 URL を表示するようにしてあります。
 この部分の動作は jQuery プラグイン mmenu を利用しました。

↓JavaScript のサウンド関連部分だけ抜粋
var soundfile = 'sleigh-bells.mp3';
var locktime = 200;
var outputgain = 0.5;

var context = null;
var buffer = null;
var threshold = 0;
var valuemax = 3000;
var flashing = false;
var playing = true;

// Audio コンテキスト生成と音声ファイルの読み込み
try{
  var AudioContext = window.AudioContext || window.webkitAudioContext;
  context = new AudioContext();
  var request = new XMLHttpRequest();
  request.open('GET', soundfile, true);
  request.responseType = 'arraybuffer';
  request.onload = function(){
    context.decodeAudioData(request.response, function(data){
      buffer = data;
    });
  }
  request.send();
}catch(e){
  context = null;
}

// サウンド再生
function playSound(){
  if(playing) return;  // ロック中はキャンセル

  // 2度鳴り防止のロック時間を設定
  playing = true;
  window.setTimeout(function(){ playing = false; }, locktime);

 // サウンド再生
  var output = context.createGain();
  output.gain.value = outputgain;
  output.connect(context.destination);

  var src = context.createBufferSource();
  src.buffer = buffer;
  src.connect(output);
  src.noteOn(0);
}

// しきい値(感度)の設定
function setThreshold(value){
  threshold = value;
  var text = ["Sensitivity: ", parseInt(value / valuemax * 100), '%'].join('');
  $("#threshold-value").text(text);
}

$(function(){
  setThreshold(valuemax / 2);   // しきい値(感度)の初期値

  // Device Motion のイベントハンドラー指定
  $(window).on("devicemotion", function(e){
    if(Math.floor(e.originalEvent.acceleration.x * 100) > threshold){
      playSound();
    }
  });

  // Preview Sound ボタンのクリックイベント指定
  $("#preview").button().click(function(){
    playing  = false;
    playSound();
  }).focus();

  // しきい値(感度)のスライダーイベント指定
  $("#threshold-slider").slider({
    min: valuemax / 10, max: valuemax, range:'min',
    value: threshold,
    slide: function(event, ui){ setThreshold(ui.value); }
  }).draggable();
});

加速度センサーのイベント DeviceMotionEvent

iOS はバージョン 4.2 から加速度センサーの値を取得できる DeviceMotionEvent が追加されていて、JavaScript からイベントハンドラを指定してリアルタイムに現在値を取得することができます。

 » Safari Developer Library - DeviceMotionEvent Class Reference

window.addEventListener("devicemotion", function(e){
  // 傾きの加速度
  var accX = e.acceleration.x  // 左右方向
  var accY = e.acceleration.y  // 前後方向
  var accZ = e.acceleration.z  // 上下方向
  // 傾きの重力加速度
  var grvX = e.accelerationIncludingGravity.x
  var grvY = e.accelerationIncludingGravity.y
  var grvZ = e.accelerationIncludingGravity.z
  // 回転の加速度
  var rotZ = e.rotationRate.alpha  // z (上下方向)
  var rotX = e.rotationRate.beta    // x (左右方向)
  var rotY = e.rotationRate.gamma // y (前後方向)
});

// jQuery の .on(), .bind() で使う場合はプロパティの前に originalEvent を付加
$(window).on("devicemotion", function(e){
  var accX = e.originalEvent.acceleration.x
});

 Sleigh Bells では X 方向の加速度変化 (acceleration.x) だけを利用しています。X 方向は iPhone 本体正面から見て左右に動かしたときの移動で左方向がマイナス、右方向がプラスの値になります。
 今回の場合は握ったときに本体側面が対面になるので、前後に振る動作で変化する X 軸の値を利用します。

 指定した加速度に達したときに playSound() を呼び出して音を鳴らします。スレイベルを振る演奏操作的には振出しの動作と引きの動作の途中は鳴らずに、手前に強く押し出して止めたとき(加速度がマイナスからプラスの最大値に変化するとき)だけ鳴ればよいので、プラス方向でしきい値を超えたときだけ反応するようにしてあります。

 前回のバージョンでは、一振りで「シャシャン」と続けてトリガーされる2度鳴りが起こることがあったので、新たにトリガーロック時間を設けて指定時間内にトリガーがあった場合無視するようにしました。

Mobile Safari の Web Audio API

サウンドの再生は前回と同じく Mobile Safari で利用できる WebKit の Web Audio API を利用しています。

 去年初版を作ろうとした当初は HTML5 標準の Audio オブジェクトを使おうと思っていたのですが、Mobile Safari は Audio オブジェクトの play() を呼び出すたびに毎回律儀に音声ファイルをサーバーからロードしてしまって、再生が開始されるのが遅すぎて当初想定したレスポンスが得られないことが分かったので、今回も Web Audio API を採用しました。

 Safari Developer Library - Playing Sounds with the Web Audio API

 鈴の音の mp3 ファイルを Ajax 経由でバッファに読み込んでおいて、指定のタイミングで playSound() を呼ぶだけのシンプルな作りです。

// Audio コンテキスト生成と音声ファイルの読み込み
try{
  var AudioContext = window.AudioContext || window.webkitAudioContext;
  context = new AudioContext();
  var request = new XMLHttpRequest();
  request.open('GET', soundfile, true);
  request.responseType = 'arraybuffer';
  request.onload = function(){
    context.decodeAudioData(request.response, function(data){
      buffer = data;
    });
  }
  request.send();
}catch(e){
  context = null;
}

function playSound(){
  // ノードのルーティング
  var output = context.createGain();
  output.gain.value = outputgain;  // 出力ゲイン 0~1
  output.connect(context.destination);

  // バッファに読み込んだサウンドの再生
  var src = context.createBufferSource();
  src.buffer = buffer;
  src.connect(output);
  src.noteOn(0);
}

 あと、去年作っていて分かったことは、Mobile Safari は他のブラウザとちがって Web Audio API の再生はユーザーが画面上のボタンを押すなどの任意に画面操作を行うまでサウンドの再生が許されないという仕様で、ページロード後にいきなりサウンドを再生しても反応しない(オートプレイを禁止する)ようになっているということでした。

Apple Developer Library - Playing Sounds with the Web Audio API より抜粋

Note: On iOS, the Web Audio API requires sounds to be triggered from an explicit user action, such as a tap. Calling noteOn() from an onload event will not play sound.

 DeviceMotionEvent 経由で再生させる場合もこれ該当していて、ページロード直後に noteOn() を呼んでも反応しなかったため、苦肉の策として音量確認用という名目でプレビューボタンを設けました。
 一度任意で再生されると、後は Device Motion イベント経由でも再生できるようになります。

その他 Tips

 スライダーのようなドラッグ対応のコントロールを操作していると、まれに意図せず範囲選択状態になって鬱陶しいので、CSS に以下の宣言を追加して Mobile Safari の範囲選択を無効にしました。
* {
  -webkit-user-select: none;
}

 ページが画面内収まっている状態で余分なスクロールの押し戻しを無効にしたい場合は、HTML もしくは JavaScript で touchmove イベントを無効にします。
// HTML の場合
<body ontouchmove="event.preventDefault()">

// jQuery の場合
$(window).on("touchmove", function(e){ e.preventDefault(); });


ソースコードはサンプルレベルの短いものですが、JavaScript だけでもアイディア次第でこんなことができるサウンド Web アプリの一例として公開してみました。

他にもいくつか別のネタも作ってあるので後日公開予定です。

試すときはくれぐれも iPhone を落とさないように注意してください。

[関連サイト]
 jQuery
 jQuery UI
 jquery-ui-touch-punch
 MEDIALOOT - jQuery UI Theme: Retro
 mmenu
 Web Audio API
 Safari Developer Library



RolandがAIRA TR-8 に TR-707/TR-727の音色を追加するアップグレード拡張オプション「7X7-TR8」を発表

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Roland が AIRA シリーズのドラムマシン TR-8 に TR-707/TR-727 の音色を追加できるアップグレードソフトウェア形式の拡張オプション 7X7-TR8 Drum Machine Expansion を発表していました。

2014年12月19日発売予定、公式ストアの価格は9,720円(税込)。
利用には TR-8 本体が必要で、単独のソフトシンセとしては利用できません。



 TR-707/TR-727 は1985年に Roland がリリースしていたドラムマシンで、同社初のフルデジタルのオール PCM によるリアルな音源を採用したモデルで、TR-707 がベーシックな構成のドラムキット、TR-727 がラテン系パーカッションのドラムキットを搭載し役割を分担していました。

 コストパフォーマンスの良さからヒット商品となり、長い年月を経た現在でもその個性的なサウンドに惹かれるユーザーから根強い支持を獲得しています。



 今回 TR-8 の拡張キットとしてリリースされる 7X7-TR8 は、TR-707/TR-727 全ての音色のオリジナル PCM 波形データを活用し、ACB モデリングによって(当時としては十分高音質だった)サンプリング分解能の低さの質感や、オリジナル回路基板のアナログ ENV と VCA 回路の動作から特徴付けられるサウンドまでをも忠実に再現。

 内容はTR-707 オリジナルの15音色、TR-727 オリジナルの15音色に加え、さらに TR-909 のアタック特性を調整した新バリエーションのキック1音色、スネア1音色、TR-808 のノイズタム3音色、ノイズクラップ1音色、フィンガースナップ1音色が含まれます。

 この他、TR-909/TR-707の独特のフラムとアクセントの動作に対応、フラム強度と2段階設定可能なアクセント調節機能が追加されます。

[ここに YouTube プレイヤーが表示されます]
http://www.youtube.com/watch?v=6FzuaUnVBdU
http://www.youtube.com/watch?v=-mVKZGa2ul0


7X7-TR8 の利用には TR-8 本体が必要で、単独のソフトシンセとしては利用できないので注意してください。


[関連サイト]
 Roland
 TR-8
 7X7-TR8 Drum Machine Expansion for TR-8


Roland TR-707 ドラムマシーン

Roland TR-707 ドラムマシーン

  • 出版社/メーカー: ローランド
  • メディア:

iPhoneを振ってJavaScriptから加速度を検知して除夜の鐘を鳴らすサウンドWebアプリ [改良版]

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先日の Sleigh Bells (改良版)に続く時期ネタ第二弾ということで、除夜の鐘バージョン Temple Bell (改良版) を公開します。

iOS 6以降の iPhone/iPod touch/iPad の Mobile Safari で動きます。
Mobile Safari 以外や Android では未確認。もしかしたら動くかもしれません。



 iPhone を振ってお寺の鐘をゴーンと鳴らすだけのシンプルなサウンド Web アプリで、Sleigh Bells と同じく JavaScript から Web Audio API と加速度センサーの値を取得する DeviceMotionEvent を使用しています。

初版は Facebook ページだけで公開

去年、初版 Sleigh Bells を作った後で、大晦日の夜になってから「除夜の鐘に差し替えたバージョンもありかも?」と思い付き、使えそうな寺の鐘の音を急いで探して差し替えて作ったのですが、出来上がった時間が時間だっただけにブログ記事では間に合わず、急遽 Facebook ページのほうだけで公開告知していました。

ということで、この改良版も中身は Sleigh Bells 改良版のサウンドを差し替えただけのものです。(なんてお手軽な…)

Temple Bell の使い方


   

←左の QR コードをタップするか、iPhone のカメラで読み取って Temple Bell にアクセスしてください。
短縮 URL: http://goo.gl/JwA1pX


使い方はスレイベルと同じくシンプルです。
  • まず「Sound Preview」ボタンで iPhone の音量を確認・調整してください。
  • 次に iPhone を握って手首のスナップをきかせて振ってみてください。
  • 反応が悪い場合は振る速度を速くするか感度を低くしてみてください。
  振るときに iPhone がすっぽ抜けないように十分注意してください。
  (万が一 iPhone を落として壊してもこちらは責任は負いません)

タイトルバーの左のアイコンをタップすると画面が右にスライドして QR コードと短縮 URL が表示されます。



プログラムの処理内容について知りたい方は Sleigh Bells 改良版の記事を参照してください。



試すときはくれぐれも iPhone を落とさないように注意してください。

まだいくつか別のネタも作ってあるので後日公開予定です。

[関連サイト]
 jQuery
 jQuery UI
 jquery-ui-touch-punch
 MEDIALOOT - jQuery UI Theme: Retro
 mmenu
 Web Audio API
 Safari Developer Library


ソフトバンクがiPad用のケース型MIDIキーボード MISELU C.24 KEYBOARD を世界先行販売

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ソフトバンクが海外発の厳選ブランドのモバイルアクセサリーを揃える Global LINE-UP の新しい商品として、米国 Miselu 社の Bluetooth ワイヤレス MIDI キーボード C.24 KEYBOARD をソフトバンクセレクションで取り扱うことを発表。




来年1月末の世界発売に先駆けて、2014年12月16日より日本で先行販売されます。
500台限定で、直販価格は24,800円。(参考:米国での価格は229ドル)
先行販売特典として購入者全員に3000円分の iTunes カードを付与。


miselu-c24-2.png

主な特徴

  • 世界初 MIDI over Bluetooth LE 対応ワイヤレス音楽キーボード
  • iPhone/iPad との Bluetooth 4.0 での接続に対応 (iOS 8 以降に対応)
  • MicroUSB 端子を装備、カメラ接続キット経由の USB-MIDI 接続にも対応
  • タッチ感にこだわった2オクターブ 24鍵のミニ鍵盤を採用
  • 光学センサーと磁石の反発力を利用したベロシティ検出機能
  • モノフォニック/ポリフォニック・アフタータッチ対応
  • ワンタッチボタンで鍵盤がせり出すユニークかつ弾き易さを考慮した機構
  • ボディ両側面の LED センサーでオクターブ変更が可能(最大9オクターブ)
  • iPad のケースにもなるスリムコンパクトなボディ(iPad 2/3/4のみ対応)
  • C.24 を複数台接続しての同時利用が可能
  • CoreMIDI 対応、350以上の CoreMIDI 対応音楽アプリと連携可能
  • 音楽アプリを接続するための専用アプリ Miselu KEY を App Store で配布
  • リチウムイオンバッテリー搭載、最大連続使用時間 20時間
  • サイズ(収納時) 242(W)×185.7(D)×9.9(H)mm、重量 552g
  • microUSB ケーブル×1、専用ケース×1 が付属

公式デモ




単なる鍵盤の形をしたスイッチではなくて、せり出してちゃんと「楽器の鍵盤」として機能するところがいいですね。

見た目がスリムでスッキリしているので一見ちょっと割高にも思えますが、充実した機能面考慮すれば24,800円は決して高くはない?




Miselu では C.24 の上に載せて使う拡張モジュールのコントローラー T.10 も現在開発中のようなので、今後の展開にも注目です。

[関連サイト]
 ソフトバンクセレクション
 ソフトバンク
 Miselu

iPhoneを左右に振ってJavaScriptで方位を取得してテルミンを演奏するサウンドWebアプリを作ってみました

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あけましておめでとうございます。
本年も音楽方丈記をよろしくお願いします。
年々更新頻度が落ちてますが細々とがんばります。



iPhone を左右に振ってテルミンっぽいサウンドを鳴らすシンプルなサウンド Web アプリ Theremin-1 を作ってみました。

iOS 6以降の iPhone/iPod touch/iPad の Mobile Safari で動きます。
Mobile Safari 以外や Android では未確認。もしかしたら動くかもしれません。



 前に Web Audio API と加速度センサーを利用した簡単な Web アプリを作ったので、次はジオロケーションの方位を使って何か手軽にできないかと考えて思いついたのがこれです。

 iPhone を左右に振るとテルミンっぽい演奏ができるシンプルなサウンド Web アプリで、Web Audio API でサイン波(正弦波)を生成してシンプルなディレイをかけつつ、方位を取得する DeviceOrientationEvent を利用して音程を連続的に変化させるというものです。

Theremin-1 の使い方


   
←左の QR コードをタップするか、iPhone のカメラで読み取って Theremin-1 にアクセスしてください。


  • iPhone を手前に出して「Play」ボタンを押してください。
  • iPhone を左右に弧を描くように動かすと音程が連続的に変化します。
  • 調整できるパラメーターは以下の4種類です。
    • Sensitivity: 振り角に対する音程変化の度合いを調整
    • Delay Time: ディレイタイムの調整 (0~1000ms)
    • Feedback: フィードバックレベルの調整
    • Wet Level: ウェットレベルの調整(ドライ:ウェットの比率)

  振るときに iPhone がすっぽ抜けないように十分注意してください。
  (万が一 iPhone を落として壊してもこちらは責任は負いません)

プログラムの内容について

プログラムの処理内容に興味がない人はここから先はスルーしてください。

 UI 部分はお手軽な jQuery + jQuery UI の組み合わせで、タッチデバイス上のスライダーハンドルのドラッグ操作に対応するため jQuery プラグインの jquery-ui-touch-punch を利用しました。

 テーマは MEDIALOOT で配布されているカスタマイズテーマの jQuery UI Theme: Retro のフリー版を元に、さらに少しだけカスタマイズを施しました。


 あと、特に必要というわけではないのですが、画面左上のアイコンをタッチすると画面が右にスライドして QR コードと短縮 URL を表示するようにしてあります。
 この部分の動作は jQuery プラグイン mmenu を利用しました。

↓JavaScript のサウンド関連部分だけ抜粋
var context = null;
var osc = null;
var baseFreq = 880; // A5
var baseDir = 0;
var ratio = 5;
var delay = null;
var wetGain = null;
var dryGain = null;
var fbGain = null;
var delayTime = 0.3;
var fbLevel = 0.3;
var wetLevel = 0.3;
var valueMax = 50;

// Audio コンテキストの生成
try{
  var AudioContext = window.AudioContext || window.webkitAudioContext;
  context = new AudioContext();
}catch(e){
  context = null;
}

// サウンド出力開始
function playSound(){
  baseDir = 0;
  $(".slider").slider("disable");
  $("#stop").button("enable").focus();
  $("#play").button("disable");
  
  // 正弦波のオシレーター生成
  osc = context.createOscillator();
  osc.type = 0;
  osc.frequency.value = baseFreq;

  // ディレイとゲインのノード生成
  delay = context.createDelay();
  wetGain = context.createGain();
  dryGain = context.createGain();
  fbGain = context.createGain();
  
  // 各ノード間のルーティング
  osc.connect(delay);
  osc.connect(dryGain);
  delay.connect(wetGain);
  delay.connect(fbGain);
  fbGain.connect(delay);
  wetGain.connect(context.destination);
  dryGain.connect(context.destination);
 
  // ディレイパラメーターの指定
  delay.delayTime.value = delayTime;
  fbGain.gain.value = fbLevel;
  wetGain.gain.value = wetLevel;
  dryGain.gain.value = 1 - wetLevel;

  // 再生開始
  osc.noteOn(0);
}

// サウンド出力停止
function stopSound(){
  $(".slider").slider("enable");
  $("#play").button("enable").focus();
  $("#stop").button("disable");

  // 再生停止
  osc.noteOff(0);
}

// DeviceOrientationEvent のハンドラー
function deviceOrientationHandler(e){
  // compassHeading: 角度 0~360, 0=真北
  var dir = e.originalEvent.compassHeading || e.originalEvent.webkitCompassHeading || 0;

  // 相対位置に変換してから、振り角に変化倍率をかける
  if(dir > 180) dir -= 360;
  dir *= ratio;
  
  if(baseDir == 0){
    // 基準方位(Playボタンを押したときの方位)
    baseDir = dir;
  }else{
    // 出力周波数の指定:現在方位と基準方位の差を基準周波数(880Hz)に加算
    osc.frequency.value = baseFreq + (dir - baseDir);
  }
}

$(function(){
  // DeviceOrientationEvent のハンドラー指定
  $(window).on("deviceorientation", deviceOrientationHandler)
  
  // ページ遷移時(pagehide)のハンドラー指定
  $(window).on("pagehide", function(e){ stopSound(); });
  
  // Play ボタン押下イベント
  $("#play").button().click(playSound).focus();

  // Stop ボタン押下イベント
  $("#stop").button().click(stopSound).button("disable");
  
  // スライダー1: 振り角に対する音程変化の比率
  $("#ratio").slider({
    orientation: 'vertical', min: 1, max: 10, range:'min',
    value: ratio,
    slide: function(event, ui){ ratio = ui.value; }
  }).draggable();

  // スライダー2: ディレイタイム
  $("#delaytime").slider({
    orientation: 'vertical', min: 0, max: valueMax, range:'min',
    value: delayTime * valueMax,
    slide: function(event, ui){ delayTime = ui.value / valueMax; }
  }).draggable();

  // スライダー3: フィードバック
  $("#feedback").slider({
    orientation: 'vertical', min: 0, max: valueMax, range:'min',
    value: fbLevel * valueMax,
    slide: function(event, ui){ fbLevel = ui.value / valueMax; }
  }).draggable();

  // スライダー1: Dry/Wet の比率
  $("#wetlevel").slider({
    orientation: 'vertical', min: 0, max: valueMax, range:'min',
    value: wetLevel * valueMax,
    slide: function(event, ui){ wetLevel = ui.value / valueMax; }
  }).draggable();

});

デバイス方向のイベント DeviceOrientationEvent

iOS はバージョン 5 からデバイスの傾きや方位の値を読み出すことができる DeviceOrientationEvent が追加されていて、Safari の JavaScript からイベントハンドラを指定してリアルタイムに現在値を取得することができます。

 » Safari Developer Library - DeviceOrientationEvent Class Reference

window.addEventListener("deviceorientation", function(e){
  var z = e.alpha;        // z軸回転量
  var x = e.beta;          // x軸回転量
  var y = e.gamma;     // y軸回転量
  var heading  = e.webkitCompassHeading;   // 方位 0=真北~360
  var accuracy = e.webkitCompassAccuracy; // 方位の誤差
});

// jQuery の .on(), .bind() で使う場合はプロパティの前に originalEvent を付加
$(window).on("deviceorientation", function(e){
  var heading = e.originalEvent.webkitCompassHeading;
});

 Theremin-1 では方位 (webkitCompassHeading) だけを利用しています。返される値は 0~360で真北が0になります。

 最初は DeviceOrientationEvent を知るより先に Geographic Location API の navigator.geolocation.watchPosition() が返すパラメーターに現在の方位を返す coords.heading (0~360)があるのを見つけていて、使えるだろうと思っていざ組み込んで試してみたら、ある程度移動しながらでないと現在方位が変化しないことが分かったので、今回の用途には使えないことが分かりました。

 iOS 標準のマップやコンパスアプリ、他社製の地図アプリでも位置を移動しなくても方位を常時取得して表示しているものがあるので、おそらく別にコンパス API みたいなものがあるんだろうと調べて見つけたのが、DeviceOrientationEvent で、試してみると compassHeading で簡単に現在方位を取得することができました。

Mobile Safari の Web Audio API

iOS6 以降の Mobile Safari から実装された Web Audio API を使用しています。

 Safari Developer Library - Playing Sounds with the Web Audio API

↓ サウンド出力部分だけ抜粋
function playSound(){
  
  // 正弦波のオシレーター生成
  osc = context.createOscillator();
  osc.type = 0;
  osc.frequency.value = baseFreq;  // 周波数初期値

  // ディレイとゲインのノード生成
  delay = context.createDelay();
  wetGain = context.createGain();
  dryGain = context.createGain();
  fbGain = context.createGain();
  
  // 各ノード間のルーティング
  osc.connect(delay);
  osc.connect(dryGain);
  delay.connect(wetGain);
  delay.connect(fbGain);
  fbGain.connect(delay);
  wetGain.connect(context.destination);
  dryGain.connect(context.destination);
 
  // ディレイパラメーターの指定
  delay.delayTime.value = delayTime;
  fbGain.gain.value = fbLevel;
  wetGain.gain.value = wetLevel;
  dryGain.gain.value = 1 - wetLevel;

  // 再生開始
  osc.noteOn(0);
}

» ノードの接続チャート


 ノードの接続チャートを見ると分かるように構造はいたってシンプルです。

 正弦波のオシレーターを生成して、1つはそのままドライ出力の Gain ノードから Web Audio API の終端入力 (context.destination) へ、もう1つは Delay ノードに渡します。

 Delay ノード単体では、入力したシグナルをディレイタイムで設定した時間(ms単位)だけ遅らせて出力するだけの機能しかないため、フィードバック回路は自分で作ってやる必要があります。

 フィードバック回路は Delay ノードからフィードバック用の Gain ノードへ入力して、指定ゲイン値に下げた後で Delay ノードへ出力を戻してやります。
 ここをぐるぐる回ることでフィードバックの出力が段々小さくなっていって、ディレイエコー独特の減衰効果が生成されます。

 ディレイから出力されるシグナルは、ウェット出力の Gain ノードで指定したウェットレベルのゲイン値に調整されてから終端 (context.destination) へ渡されます。
 今回はパラメーターを簡略化するために、ドライレベルの出力ゲインは、最大値(1) からウェットゲインを引いた残りの値を設定しています。

 オシレーターノードは noteOn() を呼んで再生を開始すると noteOff() を呼ぶまで鳴りっぱなしになり、その間にオシレーター周波数のパラメーター値 (frequency.value) を変更してやると、すぐに出力に反映される仕様になっています。

 今回は方位を取得する DeviceOrientationEvent のハンドラー内で現在方位からオシレーター周波数 (frequency.value) を決定しているので、方位が変わるたびに音程が連続的に変化していきます。

その他 Tips

 スライダーのようなドラッグ対応のコントロールを操作していると、まれに意図せずテキストの範囲選択状態になって鬱陶しいので、CSS に以下の宣言を追加して Mobile Safari の範囲選択を無効にしました。
* {
  -webkit-user-select: none;
}

 あと、縦にスライダーを配置すると、1画面に収まっているページの場合に上下スクロールの押し戻しがスライダーのドラッグ操作を邪魔するので touchmove イベントを無効にしてみました。
// HTML の場合
<body ontouchmove="event.preventDefault()">

// jQuery の場合
$(window).on("touchmove", function(e){ e.preventDefault(); });


面白いサウンド Web アプリを思いついたらまた公開したいと思います。

試すときはくれぐれも iPhone を落とさないように注意してください。

[関連サイト]
 jQuery
 jQuery UI
 jquery-ui-touch-punch
 MEDIALOOT - jQuery UI Theme: Retro
 mmenu
 Web Audio API
 Safari Developer Library


Moog Theremini 【並行輸入】

Moog Theremini 【並行輸入】

  • 出版社/メーカー: Moog
  • メディア:
テルミン―エーテル音楽と20世紀ロシアを生きた男

テルミン―エーテル音楽と20世紀ロシアを生きた男

  • 作者: 竹内 正実
  • 出版社/メーカー: 岳陽舎
  • 発売日: 2000/08
  • メディア: 単行本


KORGがNAMM 2015開催前日に新製品発表イベントをYouTubeで現地ライブ配信予定

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KORG が The NAMM Show 2015 の開催前日(日本時間 2015年1月22日)に新製品発表イベントを現地で開催して、その模様を YouTube Live で配信予定だそうです。



» KORG 公式 Web サイト 告知ページ:
 A special invitation from KORG; Join the Evolution

» YouTube Live 配信 URL:
 http://jointheevolution.korg.com/

» 配信日時:
 現地時間 2015年1月21日(水) 15:00~17:00
 日本時間 2015年1月22日(木) 8:00~10:00



ライブ配信までにいくつか追加情報の発表もあるようです。
いよいよ ARP Odyssey の現物初披露でしょうか。


[追記] 2015/01/15
発表イベント内容の続報が届きました。

好評のフラグシップワークステーション KRONOS や、今回が初のお披露目となる新製品 ARP ODYSSEY のプレゼンテーションの実施が予定されています。


Jordan Rudess / Jonah Nilsson

また、グラミー賞ノミネート歴を持つ DreamTheater のキーボーディスト Jordan Rudess、YouTube にアップしたカバー曲動画で注目された Dirty Loops のキーボーディスト/ボーカリスト Jonah Nilsson が、KRONOS によるライブパフォーマンスを披露予定。


David Friend / Cory Henry

さらに、ARP Instruments 社の共同創業者であり、ARP ODYSSEY 復刻においてアドバイザーも務めた David Friend によるプレゼンテーション、マルチ・プレイヤー/プロデューサーの Cory Henry によるデモンストレーションなども予定されています。


[関連サイト]
 KORG
 KORG ARP Odyssey

Moogが1973年に製造したモジュラーシンセ System 55、System 35、Model 15の復刻版のリリース計画を発表

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Moog が1973年に製造したモジュラー・シンセサイザー・システム System 55System 35Model 15 の復刻版をリリースする計画があることを正式に発表していました。




The System 55 (+Sequencer Comp.B + 962 Duophonic Keyboard)

具体的なリリース時期については未発表で、予定価格と製造予定台数は以下の通り。

モデル予定価格製造予定台数
 The System 55 35,000ドル (=約413万円) 55台
 The System 35 22,000ドル (=約260万円) 35台
 The Model 15 10,000ドル (=約118万円) 150台
  * 日本円は記事投稿時のレート換算

オプション予定価格
 Sequencer Complement B 8,500ドル (=約100万円)
 962 Duophonic 61 Note Keyboard 799ドル (=約94,000円)
  * 日本円は記事投稿時のレート換算

 昨年、同社の50周年を記念して、キース・エマーソンが1970年代に愛用したカスタマイズモデル Keith Emerson's Moog Modular System (EMMS) を復刻したことが計画の発端になっているようです。
 EMMS モデルは MOOGFEST 2014 の会場で初披露され、エマーソン本人の手によってライブ演奏で使用されました。

 EMMS モデルは15万ドル(=約1770万円)という高価格で現在公式サイトで直接注文を受け付けていますが、実際に何台製造されたのか、あるいは製造中なのかは発表されていません。

 今回の発表はそれとは別に新たに3つのモデルを復刻するということで、EMMS モデルと同様に、内部の回路基板もオリジナルの配線構成で手付け(手ハンダ付け)実装を行い、フロントパネルもフォトエッチングしたアルミパネルが使用されるとのこと。


The System 35 (+ Sequencer Comp.B + 962 Duophonic Keyboard)

 System 55/35 の画像のうち、本体の上に載せられている Sequencer Complement B と手前にある 962 Duophonic 61 Note Keyboard はオプションになっています。


Sequencer Complement B


962 Duophonic 61 Note Keyboard


The Model 15

 YouTube で公開されたプロモーション用の短編動画 Back to the Future Sounds には、Suzanne Ciani、Malcolm Cecil、David Borden、Dick Hyman、Herb Deutsch といったパイオニア達のインタビューのほか、Holy Ghost!、Gavin Russom、Max Ravitz AKA Patricia、Kaitlyn Aurelia Smith、Jacques Greene、M. Geddes Gengras が演奏する模様やインタビューが挿入されています。

 動画に使われている曲は、どれも全て Moog のモジュラーシステムだけで製作され、オーバーダブなしで一発録りされたものだそうです。

[ここに YouTube プレイヤーが表示されます]
http://www.youtube.com/watch?v=3w6qWiEx8BQ


ここ数年のアナログシンセ復刻版ブームはまだまだ終わらない?
Moog がここまで本腰を入れてくるとは思いませんでした。

台数が限られているのと価格が価格だけに買える人は限られるので、Moog のモジュラーシステムを愛用している人にとっては嬉しい半面悩ましい発表かも。

さすがにこれは手が出せないけど、Moog のモジュラーシンセを使ってみたい人は、Arturia がリリースしているソフトシンセ・プラグイン Modular V (旧製品名 Moog Modular V) を使うという手もありますよ。

[関連サイト]
 Moog Music


【国内正規品】 ARTURIA ソフトシンセサイザー MODULAR V

ARTURIA ソフトシンセサイザー MODULAR V

  • 出版社/メーカー: Arturia
  • メディア: エレクトロニクス
Beginner's Guide to Robert Moog, Moog Synthesizers, and Electronic Music and Instruments

Beginner's Guide to Robert Moog, Moog Synthesizers, and Electronic Music and Instruments

  • 作者: Elaine May
  • 出版社/メーカー: Webster's Digital Services
  • 発売日: 2011/06/15
  • メディア: Perfect

Waldorfがウェーブテーブルシンセ Naveのプラグイン版、ドラムシンセ AttackのiPadアプリ版のリリース予定を発表

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Waldorf が、ウェーブテーブルシンセ Nave の VST/AU/AAX プラグインバージョン、ドラムパーカッションシンセの Attack の iPad アプリバージョンがそれぞれリリース予定であることを発表していました。

Nave for VST/AU/AAX



 2013年に iPad 用のアドバンスト・ウェーブテーブル・シンセとしてリリースされた Nave が VST/AU/AAX プラグイン化されて DAW でも使えるようになります。

 発売予定時期は2015年の第2四半期(4~6月頃)、予定価格は149ユーロ(=約20,000円前後)となっています。

 基本スペックの詳細はまだ発表されていませんが、独立した2つのアドバンスト・ウェーブテーブルに各8個の波形、LP/HP/BP と12dB/24dB切り替え可能なマルチモード・フィルター、3つのエンベロープジェネレーターと2つの LFO、10個のマトリクスモジュレーション、Chorus/Flanger/Phaser/Delay/Reverb/3band EQ/Compressor などのビルトインエフェクト、アルペジエイター、X-Y コントロールパッド、スピーチシンセ機能、3D 波形編集機能などといった iPad 版のスペックは継承されるはず。

 逆にプラグインの場合はホスト DAW がある前提なので、4トラックのテープレコーダー機能は省略されるのではないかと思われます。

Attack for iPad



 2001年に VST プラグインとしてリリースされ現在も Waldorf Edition としてセット発売中のドラムパーカッションシンセ Attack が iPad 用の iOS アプリに移植されリファインされます。

 発売予定時期は2015年の第2四半期(4~6月頃)、予定価格は17.99ユーロ(=約2,500円前後)となっています。

 ドラム、パーカッション、アナログ SE などに特化したシンセで、1つのドラムキットに最大24種類のサウンドをセットすることができ、基本波形6つとシンバル系3つの波形をもつ独立した2つのバーチャルアナログ・オシレーター、6種類のマルチモードフィルター、2つのエンベロープジェネレーター、過激なアタックサウンドを生成するクラックとドライブ、ディレイエフェクトなどを、各ドラムサウンド毎に独立して操作することができました。

 80年代のアナログ・ドラムマシンのようなサウンドや、テクノ、エレクトロニカ、ゲームサウンドに適したエキセントリックなアナログサウンドを得意とするドラムシンセです。
 PCM 波形は内蔵していなかったのでリアルなドラムサウンドを再現するのには向いていませんでした。

 公開された iPad 版のスクリーンショットを見ると、オシレーターのシンバル波形3つがなくなり、新たに「Sample1」と書かれたボタンが追加されています。
 これはおそらく内蔵波形ではなくサンプルサウンドを読み込むためのものと思われるので、プラグイン版の弱点だったリアル系のサウンドにも対応できるということなのかもしれません。

 また公式サイトの概要説明によると、同社のフェイズボコーダー・テクノロジーを利用した新しいエフェクトが搭載されるとあるので、おそらくメインメニューバーの「Effect」で使用できると思われます。

 この他にも、メインメニューバーには「Pattern」「Song」「Pads」「Mixer」の項目があり、iPad 単独でトラック作成ができるパターンエディタ画面とソングエディタ画面、リアルタイム演奏用のパッド画面、トータルミックスを行うミキサー画面が新たに搭載されるようです。

Waldorf Edition 2



 VST/AU プラグインセットの Waldorf Edition がリニューアルされて、Waldorf Edition となってリリースされます。

 発売予定時期は2015年の第2四半期(4~6月頃)、予定価格は69ユーロ(=約9,400円前後)、旧バージョンユーザー向けのアップデート価格が10ユーロ(=約1,400円前後)となっています。
 プラグイン形式は VST/AU となっていて、64bit ホスト対応など詳細は不明。

 元々 PPG Wave 2.2V、Attack、D-Pole は同社の DAW 用プラグイン製品ラインの初期に単体でリリースされていたものが、いつからか単体販売がなくなって Waldrof Edition としてお得なセットなったものです。(PPG シリーズは機能強化された Wave 3.V が単体で販売中)

 一見するとパネルのデザインがリファインされた以外は、大きく変わっていないように見えます。



 公式サイトの概要説明によると、PPG Wave 2.2V は新たにビルトインエフェクトが追加され、Delay/EQ/Drive/Phaser/Flanger/Chorus/Reverb が使用可能になるようです。



 ドラムパーカッションシンセ Attack は iPad アプリ版と同じくオシレーターが見直され、シンバル波形がなくなって「Sample」が追加されています。
 他に PPG と同じくビルトインエフェクト7種類が追加されています。



 フィルター D-Pole はデザインが変わっただけで、パネル上のパラメーターの数に変化はないようです。

公式デモ

[ここに YouTube プレイヤーが表示されます]
http://www.youtube.com/watch?v=GlpRtODl3R8


ここにきて Attack の iPad 版が出てくるとは思いませんでした。
次はぜひとも D-Pole の iPad 版もお願いしたいところですね。

Nave のプラグイン版は望んでいた人結構いるんじゃないでしょうか。

Waldorf Edtion 2 はリリースされたらとりあえずアップデートはするつもりです。

[関連サイト]
 Waldorf


iTunes App Store からダウンロード Waldorf Nave
カテゴリー: ミュージック
リリース: 2014/10/17 (Ver.1.6.2)
価格: 2,000円


Waldorf Edition (PPG WAVE 2.V/ATTACK/D-POLE)

Waldorf Edition (PPG WAVE 2.V/ATTACK/D-POLE)

  • 出版社/メーカー: WALDORF
  • メディア: エレクトロニクス

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