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Nintendo DS用ソフトシンセ KORG DS-10がパワーアップしてiPhoneアプリで登場 KORG iDS-10

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KORG が以前に Nintndo DS 向けにリリースしたソフトシンセ DS-10/DS-10 PLUS/DSN-12 をベースに iPhone アプリで新たに進化させた KORG iDS-10 をリリースしていました。

App Store 価格は2,400円、2015年12月28日まで発売記念価格1,200円。
iOS 8.4 以降の iPhone 5s~、iPod touch 第6世代~、iPad Air ~に対応。
iPad の場合は互換の2倍表示が可能です。





MS-10 から DS-10、そして iDS-10 へ


KORG MS-10

 1978年にリリースされた KORG のアナログシンセ MS-20 の 1VCO 廉価版としてリリースされた MS-10 をモチーフにした Nintendo DS 用のソフトシンセ DS-10 がリリースされたのが2008年、ゲーム中心の DS ソフトの中で異彩を放っていました。

 その後、2009年にはパワーアップ版 DS-10 PLUS、さらに2014年には 3DS 用に機能を大幅に進化させ 3D オシロスコープ機能も搭載した DSN-12 がリリースされました。


KORG DS-10

 DS-10、DS-10 PLUS、DSN-12 は今でも購入が可能です。(DSN-12 は Nintendo eShop のダウンロード販売のみ)

iPhone 向けにブラッシュアップされた iDS-10



 iDS-10 は DS シリーズと同じく、DETUNE とのコラボレーションによる共同プロデュース製品となっています。

 MS-10 をモチーフにしたアナログモデリング・シンセ×2トラック、マイクやテキスト入力で歌詞を再生できるボコーダー風ボイスシンセ×1トラック、アナログドラムシンセ×1トラック(6パート)の合計4トラック9パートで構成されています。

 その他に、マスターエフェクト(5種類)が付いた9トラックミキサー、最大32パターン(最大64ステップ)を100シーンまで並べられる4トラックシーケンサー、鍵盤の代わりに X-Y パッドで操作するお馴染みの KAOSS モード、32パターンをシームレスに操作できるパターンプレイモードを備えています。

アナログモデリングシンセ



 2台のアナログシンセは、2VCO + 1VCF + 1EG + 1VCA 構成で、パッチング、 エフェクト(5種類:Delay、Hall Reverb、Room Reverb、Chorus/Flanger、EQ)、リアルタイムに波形を表示するオシロスコープを備えています。



 パネルは2画面分あり、左右ドラッグ(スワイプ)でスライドさせることができます。左側はツマミを中心としたパラメータセクション、右側は MS シリーズを継承するパッチングボードとエフェクトセクションがあります。



 鍵盤は白鍵が埋もれたようなレイアウトのスマートキーボードになっていて、パネル左下の「SCALE」ボタンで、スケールやレンジやステップなどを変更して鍵盤の幅や数を変更することができます。



 パネル右下の「KAOSS」ボタンをタップすると、お馴染みのパッドが現れ KAOSS モードに切り替わります。パッド演奏のほか、NOTE/GATE 、X/Y アサインの切り替えや調整が行えます。 

iDS-10 独自のボイスシンセ



 ボイスシンセは今までの DS シリーズにはない iDS-10 独自の機能で、ピッチ、キャリア、フォルマウント、フィルターといったパラメータをもつボコーダー風サウンドで、テキスト入力で歌詞を入力して歌わせたり、iPhone のマイク入力を使ってボコーダーサウンドを作ることができます。

 エフェクトは独立して5種類(Delay、Hall Reverb、Room Reverb、Chorus/Flanger、EQ) が使用可能です。

アナログドラムシンセ



 ドラムシンセはアナログシンセのノイズパラメータを備えたアタックの強いパーカッションサウンドに特化したシンセで、KICK、SNARE、HIHAT1、HIHAT2、TOM、PERC の独立した6パートで構成されます。



 ドラムシンセも2画面分あり、左右ドラッグ(スワイプ)操作でスライドできます。シンセパートとちがって独立したエフェクトはありません。

9トラックミキサー



 アナログシンセ2トラック、ボイスシンセ1トラック、ドラムシンセ6トラック(6パート)で構成される9トラックのミキサーで、各トラックのレベル、パン、ソロ、ミュート、エフェクトセンドを備えます。

 各トラックからセンドするマスターエフェクトは5種類(Delay、Hall Reverb、Room Reverb、Chorus/Flanger、EQ)が使用可能です。

パターンシーケンサー



 1パターンあたり最大64ステップ、最大32パターンまでのパターンシーケンスを作成登録できます。

 「MAIN」画面では、全32パターンの各トラックの状態表示とパターン再生の切り替えのほか、各パターンをタップすると個別のパターン編集画面に切り替わります。



 パターン編集では、ピアノロール形式のグリッド画面でノート、ゲート、ボリューム、パンの入力ができるようになっています。
 入力種類の切り替えは左下の「NOTE」ボタンがトグルになっています。



 画面右上の「SONG」ボタンでソング編集モードに切り替わります。

 ソングには登録した32個のパターンの中から選んで最大100個のパターン(100シーン)を並べて曲を構成することができます。

パターンプレイモード



 「MAIN」画面から左下の「PTN PLAY」ボタンをタップすると、パターンプレイモードに切り替わります。

 パターンモードはリアルタイムパフォーマンスに適したモードで、4×4 に配置されたパターンボタンをシームレスに切り替えることができます。

 左右にドラッグ(スワイプ)することで、PTN1~16パターンと PTN17~32パターンを切り替えることができます。表示はPTN1~16 か PTN17~32 のどちらかで、間の PTN8~24のような表示はできません。

設定/データの読み込み・保存



 「SET」画面では、マスター BPM、スウィング、ノブの操作方向、パターンチェンジロックのほか、各パターンごとに BPM に対するレートとパターンの最大ステップ数を設定することができます。

 また、他の KORG アプリと違って WIST や AudioBus/Inter-App Audio といったアプリ間の連携機能には対応していないようです。



 各シンセ画面で「MENU」ボタンを押すと、音色データの読み込み・保存ダイアログが表示されます。



 メイン画面やパターン画面で「MENU」ボタンを押すと、セッション(パターン/ソング)データの読み込み・保存ダイアログが表示されます。

 セッションデータは「MAIL」でユーザー宛てに送信してデータ共有ができます。

ミステリービンゴ?



 メイン/パターン画面で「MENU」を押して表示されるダイアログの右下にある「MYSTERY」と記されたボタンを押すと、なにやら意味ありげなアイコンが並んだ画面が表示されます。

 どうやらいろいろ「何か」をしていると少しずつ解放されていくようです。(これを書いている時点ではまだ把握していません…)

 SoundCloud の公式アカウントにはヒントとなる4つのシーケンスサウンドが公開されています。

公式デモ








ボイスシンセは工夫次第でいろいろ面白いことができそうです。

iPhone 5s では画面が小さいのでちょっと操作しづらいところがあったりするかも。
iPhone 6以降のユーザーの使用感も聞いてみたいですね。
iPad では互換の2倍表示になるので使い勝手は良くなります。

12/28 まで半額の1,200円なので欲しい人はお忘れなく。

[関連サイト]
 KORG
 DETUNE
 KORG iDS-10
 KORG DS-10/DS-10 PLUS
 KORG DSN-12


iTunes App Store からダウンロードKORG iDS-10
カテゴリー: ミュージック
リリース: 2015/12/01 (Ver.1.0.0)
価格: 2,400円 (2015/12/28まで発売記念価格: 1,200円)


KORG DS-10 PLUS

KORG DS-10 PLUS

  • 出版社/メーカー: AQインタラクティブ
  • メディア: Video Game


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