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Rolandが新しいモジュラーシンセ AIRA Modular シリーズ10製品を発表

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RolandAIRA シリーズの新製品として、モジュラータイプのシンセサイザーとエフェクター AIRA Modular を発表していました。



今回発表されたのはモジュラータイプのシンセ、エフェクター合計10機種
  • SYSTEM-1m : SYSTEM-1 の音源モジュール版
    19個の CV/GATE 端子を追加搭載したセミモジュラーシンセ
    2015年5月発売予定、市場予想価格 8万円前後

  • AIRA Effects : ユーロラック規格のデジタルエフェクター 4種類
    2015年6月発売予定、市場予想価格 各5万円前後
    • BITRAZER : モジュラー・ビットクラッシャー
    • DEMORA : モジュラー・ディレイ
    • SCOOPER : モジュラー・スキャッター
    • TORCIDO : モジュラー・ディストーション

  • SYSTEM-500 : ユーロラック規格のアナログシンセモジュール5種類
    2015年夏発売予定、市場予想価格 各5万円前後
    • 512 : VCO モジュール
    • 521 : VCF モジュール
    • 530 : VCA モジュール
    • 540 : ENV/LFO モジュール
    • 572 : PHASE/DELAY/LFO/GATE DELAY モジュール

SYSTEM-1m



 プラグアウト・シンセサイザー SYSTEM-1 の音源モジュール版としての役割だけでなく、セミモジュラーシンセとしても活用できる19個のパッチング用 CV/GATE 端子を装備しています。

 ボディはテーブルトップとして設置が可能なほか、ユーロラックと19インチラックにもマウントが可能。電源は AC アダプターのほかユーロラック電源にも対応。

 SYSTEM-1 と同じく、プラグアウト機能で、SH-101SH-2PROMARS のソフトシンセも利用可能です。
 また、SYSTEM-1 にはなかった CV/GATE 端子を使うことで、外部ソースをソフトシンセの(各機種の特性を生かした状態の)各セクションで加工や制御することも可能になります。



 CV/GATE 端子以外の基本機能は SYSTEM-1 と同等で、6種類の波形、クロスモジュレーション、リングモジュレーション、シンク、カラーコントロールを備えたオシレーターセクション、独立したハイパスフィルターを備えた-12dB/-24dB のフィルターセクション、ディレイ、リバーブ、クラッシャーなどの内蔵エフェクト、テンポ同期可能な LFO とディレイ、24bit/96kHz 対応のオーディオインターフェイスと MIDI インターフェイス機能を搭載。

AIRA Effects

BITRAZERDEMORASCOOPERTORCIDO と名付けられた4つのデジタルエフェクターがラインナップされています。

 テーブルトップ利用もしくは 21HP のユーロラックにマウント可能で、AC アダプターまたはユーロラック電源で対応しています。

 固有の効果以外の機能は共通で、1600万段階以上の解像度を備えた24ビットのコントローラー、デュアル・モノ/ステレオに対応した各2系統の入出力端子、24ibt/96kHz オーディオインターフェイス機能などを搭載。
 ファブリック製のパッチケーブルが付属します。

 さらにメインのエフェクト機能以外にも、内部に15種類のバーチャル・サブモジュール(LFO、ADSR、NOISE、SAMPLE & HOLD、RING MOD、FILTER 6dB、FILTER 12dB、TONE、AMP、MIXER、STEREO MIXER、CURVE CONV、GATE DIVIDER、TRIG TO CV DELAY TIME、MIDI CLOCK TO GATE) を内蔵。
 サブモジュールは今後も無料アップデートで機能追加が予定されています。

 Mac/PC/iOS/Android のデバイスからエディターアプリを使って、サブモジュールも含めたパラメーターの編集を行うことができるようになるとのことです。



 BITRAZER はビットレート/サンプルレートのクラッシュエフェクターで、サンプルレート、ビットデプス、フィルターなどのパラメーターを CV/GATEでコントロール可能です。

 DEMORA はハイレゾリューションな高機能ディレイで、20μ秒~10秒までの幅広いレンジでディレイタイムの設定が可能なほか、ディレイタイム、フィードバック、ワイズなどのパラメータを CV/GATE でコントロール可能です。



 SCOOPER はスキャッター機能を備えたルーパーで、スキャッターデプス/タイプ、ピッチ、フィルターなどのパラメータを CV/GATE でコントロール可能です。

 TORCIDO は Roland のディストーションテクノロジーを惜しみなく投入した高品質なディストーションで、歪みの量、トーンなどのパラメータを CV/GATE でコントロール可能です。

SYSTEM-500



 まだ詳細は発表されていませんが、往年の SYSTEM-700、SYSTEM-100m をベースに最新技術を投入して開発中のアナログシンセモジュール SYSTEM-500 のリリースが今夏予定されています。

 公開された画像には、512 VCO、521 VCF、530 VCA、540 ENV/LFO、572 PHASE/DELAY/LFO/GATE DELAY と記されたモジュールが確認でき、パネルの下にはユーロラックモジュールなどをリリースしている Malekko Heavy Industry 社のロゴが入っていることから、両社の共同開発ではないかと思われます。

 こちらは AIRA シリーズの ACBテクノロジーを採用したものではなく、フルアナログのシステムになるようです。

公式デモ





AIRA シリーズに欠けていた最後のピースが埋まった?

中身は最新のデジタルテクノロジーでありながら CV/GATE 端子を備えて、アナログシステムにもシームレスに接続できる拡張性と柔軟性は素晴らしいですね。

ここ数年世界的に盛り上がりを見せているモジュラーシンセのシーンがさらに熱くなること間違いなし?

[関連サイト]
 Roland
 Roland - AIRA
 Roalnd - AIRA Modular
 Malekko Heavy Industry


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