YAMAHA が同社のシンセサイザー製造発売40周年に合わせて、ヒストリーブックとバーチャルアナログシンセ AN2015 がセットになった iOS アプリ Yamaha Synth Book をリリースしていました。
App Store 価格は無料で、iOS 7.1 以降の iOS デバイスに対応(iPad は互換表示)
1989年には FM 音源と AWM(PCM) 音源を搭載、マルチティンバー化やマルチトラックシーケンサーも装備したワークステーションタイプの SY77、2001年には SY/EX シリーズの後継として AWM2 音源とプラグイン機能を搭載し PC との親和性を強化した初代 MOTIF、そして現在も進化し続ける最新の MOTIF シリーズへと脈々と続いています。
アプリには40年の歩みのなかの時代を代表する製品の解説を全5章で構成したヒストリーブックとコラム、歴代170以上の製品を網羅した年表が収録されています。
ヒストリーと年表は40周年記念ページ ヤマハシンセ 40th Anniversary でも読むことができます。
さらに、新開発のバーチャルアナログシンセ AN2015 が搭載されています。
親しみやすいアナログシンセのパラメーターを自在に編集・演奏できる SYNTH 画面のほか、伴奏用ドラムトラックをループ再生できる DRUM 画面を装備しています。
この他にメインメニューからは、現在の製品ラインナップ紹介や、iOS デバイス向けアプリの紹介、公式ポータルサイトのリンクなどをにアクセスできます。
パート構成はシンセ×1 (最大同時発音数8)、PCM ドラム×1。
メインの鍵盤画面とスケール選択画面
SYNTH 画面には、画面上部にボールコントロールと呼ばれるドラッグ操作可能なパラメーター編集エリアがあって複数のパラメーターを連動して変化させることができます。
四隅には音色パラメーターの編集画面を呼び出す「EDIT」、ディレイ/リバーブエフェクト画面を呼び出す「EFX」、音色をユーザーエリアに保存する「SAVE」、パラメーターをリセットする「RESET」の各ボタンがあります。
EDIT 画面と EFX 画面
画面中断には、アルペジオ有無切替ボタン、アルペジオホールドボタン、アルペジオパターン選択ボタンが並びます。
画面下部には1オクターブの鍵盤のほか、スケール選択ボタン、鍵盤スクロールロックボタン、コードモードボタンが並びます。
スクロールロックが OFF のときに鍵盤を左右にドラッグするとスクロールして音域の変更ができます。
コードボタン(画面下部)とドラム画面
画面中断右端のコードボタンを押すと、鍵盤部分がコードが書かれたボタンに変わります。コードの構成は「CHORD PAD」を押すて20種類の中から選択できます。
DRUM 画面では16パッドに割り当てられたドラムセット5種類を選択してループ再生できます。ドラムループは伴奏用に再生しながらシンセ画面で演奏が可能です。
BPM は画面右上のギアアイコンの設定画面で変更できます。
各セクションは画面上部のボタンで切り替えます。
» OSC 1 / OSC 2
OSC 画面はオシレーター1~3、ノイズのタブがあります。
タブの部分をタップして、オシレーターの ON/OFF 切り替えができます。
3つのオシレーターには共通して、波形3種類(ノコギリ波、矩形波、三角波)、ボリューム、ピッチ(ファイン/コース)、デチューン、パルスウィズ(矩形用)、ハーモニクスがあります。
OSC 2 にはOSC 1 とのシンク ON/OFF ボタンかれ追加されています。
» OSC 3 / NOISE
OSC 3 にはOSC 1 のオクターブ上下をフォローするサブオシレーターモードの ON/OFF ボタンが追加されています。
NOISE にはボリュームとトーン(ノイズカラー)のほか、LFO1/2 でボリュームを連続変化させる度合を指定できます。
» FILTER / LFO1&2
FLTER には、フィルタータイプ8種類(スルー、LPF12、LPF24A、LPF24D、HPF12、HPF24D、BPF12D、BEF12D)、カットオフ周波数、レゾナンス、エンベロープジェネレーターデプス、フィルターエンベロープ(オーソドックスな ADSR 方式)があります。
LFO には1と2のタブがありますが、パラメーターは同じで、テンポシンク、周期、波形5種類、ディスティネーション(受け側)のカットオフ、レゾナンス、ボリューム、パンの影響度合いを指定できます。
» AMP / OTHER
AMP にはフィルターを通った後のボリュームレベルに対するオーソドックスなADSR 方式のエンベロープだけがあります。
OTHER は全体のボリューム、パン、ポルタメント、モジュレーション、モノモード/ポリモードの切り替え、(外部 MIDI 入力からの)ピッチベンドのレンジが指定できます。
» SETTING
その他設定画面では、アルペジオとドラムの BPM、ベロシティ感度、全体ボリューム、ボールコントロール部のオシロスコープ表示 ON/OFF、編集ノブのドラッグモードや、MIDI 受信チャンネル、MIDI クロック出力、受信ポート(lightning-USB/ネットワークなど)の指定があります。
また Lightning-USB アダプタを介して現行のハードウェアシンセ MOXF と接続することで、MOXF で出力される MIDI 情報を AN2015 で受け、発音したオーディオ信号を MOXF へ戻すことで、AN2015 のシンセサウンドを MOXF の内蔵音源とミックスして活用できるようになっています。
AN2015 は複雑になり過ぎないようにパラメーターが絞り込まれている感じで、分かりやすく扱いやすい印象を受けました。
これだけのスペックで無料なのも素晴らしい。
ただ、iPad で使用すると互換表示で縦画面だけになってしまうのが惜しい!
ぜひとも iPad の横画面に最適化したバージョンもお願いしたいところですね。
[関連サイト]
YAMAHA
YAMAHA ニュースリリース - Yamaha Synth Book
YAMAHA - ヤマハシンセ 40th Anniversary
Yamaha Synth Book
カテゴリー: ミュージック
リリース: 2015/01/23 (Ver.1.0.0)
価格: 無料
App Store 価格は無料で、iOS 7.1 以降の iOS デバイスに対応(iPad は互換表示)
YAMAHA シンセ史あらすじ
1974年に最初のシンセとされる SY-1 を発売以後、1977年には表現豊かなアナログシンセ CS シリーズの最高峰 CS-80、1983年にはデジタルシンセの歴史における金字塔ともいえるFM 音源を採用した DX7 を発売。1989年には FM 音源と AWM(PCM) 音源を搭載、マルチティンバー化やマルチトラックシーケンサーも装備したワークステーションタイプの SY77、2001年には SY/EX シリーズの後継として AWM2 音源とプラグイン機能を搭載し PC との親和性を強化した初代 MOTIF、そして現在も進化し続ける最新の MOTIF シリーズへと脈々と続いています。
収録内容
アプリには40年の歩みのなかの時代を代表する製品の解説を全5章で構成したヒストリーブックとコラム、歴代170以上の製品を網羅した年表が収録されています。
ヒストリーと年表は40周年記念ページ ヤマハシンセ 40th Anniversary でも読むことができます。
さらに、新開発のバーチャルアナログシンセ AN2015 が搭載されています。
親しみやすいアナログシンセのパラメーターを自在に編集・演奏できる SYNTH 画面のほか、伴奏用ドラムトラックをループ再生できる DRUM 画面を装備しています。
この他にメインメニューからは、現在の製品ラインナップ紹介や、iOS デバイス向けアプリの紹介、公式ポータルサイトのリンクなどをにアクセスできます。
バーチャルアナログシンセ AN2015
バーチャルアナログシンセ AN2015 は大きく分けて SYNTH 画面と DRUM 画面を持ちます。パート構成はシンセ×1 (最大同時発音数8)、PCM ドラム×1。
メインの鍵盤画面とスケール選択画面
SYNTH 画面には、画面上部にボールコントロールと呼ばれるドラッグ操作可能なパラメーター編集エリアがあって複数のパラメーターを連動して変化させることができます。
四隅には音色パラメーターの編集画面を呼び出す「EDIT」、ディレイ/リバーブエフェクト画面を呼び出す「EFX」、音色をユーザーエリアに保存する「SAVE」、パラメーターをリセットする「RESET」の各ボタンがあります。
EDIT 画面と EFX 画面
画面中断には、アルペジオ有無切替ボタン、アルペジオホールドボタン、アルペジオパターン選択ボタンが並びます。
画面下部には1オクターブの鍵盤のほか、スケール選択ボタン、鍵盤スクロールロックボタン、コードモードボタンが並びます。
スクロールロックが OFF のときに鍵盤を左右にドラッグするとスクロールして音域の変更ができます。
コードボタン(画面下部)とドラム画面
画面中断右端のコードボタンを押すと、鍵盤部分がコードが書かれたボタンに変わります。コードの構成は「CHORD PAD」を押すて20種類の中から選択できます。
DRUM 画面では16パッドに割り当てられたドラムセット5種類を選択してループ再生できます。ドラムループは伴奏用に再生しながらシンセ画面で演奏が可能です。
BPM は画面右上のギアアイコンの設定画面で変更できます。
音色パラメーター画面
「EDIT」ボタンで音色パラメーターの編集画面が表示されます。各セクションは画面上部のボタンで切り替えます。
» OSC 1 / OSC 2
OSC 画面はオシレーター1~3、ノイズのタブがあります。
タブの部分をタップして、オシレーターの ON/OFF 切り替えができます。
3つのオシレーターには共通して、波形3種類(ノコギリ波、矩形波、三角波)、ボリューム、ピッチ(ファイン/コース)、デチューン、パルスウィズ(矩形用)、ハーモニクスがあります。
OSC 2 にはOSC 1 とのシンク ON/OFF ボタンかれ追加されています。
» OSC 3 / NOISE
OSC 3 にはOSC 1 のオクターブ上下をフォローするサブオシレーターモードの ON/OFF ボタンが追加されています。
NOISE にはボリュームとトーン(ノイズカラー)のほか、LFO1/2 でボリュームを連続変化させる度合を指定できます。
» FILTER / LFO1&2
FLTER には、フィルタータイプ8種類(スルー、LPF12、LPF24A、LPF24D、HPF12、HPF24D、BPF12D、BEF12D)、カットオフ周波数、レゾナンス、エンベロープジェネレーターデプス、フィルターエンベロープ(オーソドックスな ADSR 方式)があります。
LFO には1と2のタブがありますが、パラメーターは同じで、テンポシンク、周期、波形5種類、ディスティネーション(受け側)のカットオフ、レゾナンス、ボリューム、パンの影響度合いを指定できます。
» AMP / OTHER
AMP にはフィルターを通った後のボリュームレベルに対するオーソドックスなADSR 方式のエンベロープだけがあります。
OTHER は全体のボリューム、パン、ポルタメント、モジュレーション、モノモード/ポリモードの切り替え、(外部 MIDI 入力からの)ピッチベンドのレンジが指定できます。
» SETTING
その他設定画面では、アルペジオとドラムの BPM、ベロシティ感度、全体ボリューム、ボールコントロール部のオシロスコープ表示 ON/OFF、編集ノブのドラッグモードや、MIDI 受信チャンネル、MIDI クロック出力、受信ポート(lightning-USB/ネットワークなど)の指定があります。
また Lightning-USB アダプタを介して現行のハードウェアシンセ MOXF と接続することで、MOXF で出力される MIDI 情報を AN2015 で受け、発音したオーディオ信号を MOXF へ戻すことで、AN2015 のシンセサウンドを MOXF の内蔵音源とミックスして活用できるようになっています。
AN2015 は複雑になり過ぎないようにパラメーターが絞り込まれている感じで、分かりやすく扱いやすい印象を受けました。
これだけのスペックで無料なのも素晴らしい。
ただ、iPad で使用すると互換表示で縦画面だけになってしまうのが惜しい!
ぜひとも iPad の横画面に最適化したバージョンもお願いしたいところですね。
[関連サイト]
YAMAHA
YAMAHA ニュースリリース - Yamaha Synth Book
YAMAHA - ヤマハシンセ 40th Anniversary
Yamaha Synth Book
カテゴリー: ミュージック
リリース: 2015/01/23 (Ver.1.0.0)
価格: 無料