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Channel: 音楽方丈記
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KORGとノリタケが蛍光表示管の技術を応用した新しい真空管 Nutube を共同開発

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KORG の公式 Web サイトのニュースページを見ていたら、興味深いモノが掲載されていました。


KORG とノリタケカンパニーリミテドの共同開発による Nutube (ニューチューブ) と名付けられた音楽・音響機器用の新しいタイプの真空管です。

 真空管というとガラス管の容器の中に電極が収まっている形状をイメージする人が多いと思いますが、公開された写真の Nutube は IC チップのようにコンパクトな板状の形をしています。

 ニュースの概要説明によると、内部は従来の真空管と同じプレート(アノード)、グリッド、フィラメント(カソード)の構造を持ち、完全な3極真空管として動作して、従来の真空管特有の豊かな倍音が生み出されるとのこと。

 写真の Nutube 6P1 という型番が付けられたタイプは、楽器に使用した際に最適な効果が出るようにチューニングされているそうです。

» その他の特徴
  • 従来真空管の2%以下の省電力で動作
  • 従来の真空管に対し30%以下の容積比
  • 信頼性の高い日本製
  • 連続期待寿命 30,000時間
  • 低発熱のため高密度基板への直接マウントが可能


 ノリタケというと高級陶磁器・砥石メーカーという印象があったのですが、現在は食器よりも工業機材やセラミックマテリアル、環境エンジニアリングのほうが事業の割合が大きいそうです。
 Nutube はセラミックマテリアル事業のプレスリリースに掲載されています。


Nutube 搭載の製品は2015年内の発表を目指して現在 KORG が開発中だそうです。
VOX アンプや新しい Electribe シリーズに搭載されるのかもしれません。

これ、もしかして音響関連の真空管分野の大革命になるんじゃないでしょうか。

[関連サイト]
 KORG
 ノリタケカンパニーリミテド



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