Moog が1973年に製造したモジュラー・シンセサイザー・システム System 55、System 35、Model 15 の復刻版をリリースする計画があることを正式に発表していました。
The System 55 (+Sequencer Comp.B + 962 Duophonic Keyboard)
具体的なリリース時期については未発表で、予定価格と製造予定台数は以下の通り。
* 日本円は記事投稿時のレート換算
* 日本円は記事投稿時のレート換算
昨年、同社の50周年を記念して、キース・エマーソンが1970年代に愛用したカスタマイズモデル Keith Emerson's Moog Modular System (EMMS) を復刻したことが計画の発端になっているようです。
EMMS モデルは MOOGFEST 2014 の会場で初披露され、エマーソン本人の手によってライブ演奏で使用されました。
EMMS モデルは15万ドル(=約1770万円)という高価格で現在公式サイトで直接注文を受け付けていますが、実際に何台製造されたのか、あるいは製造中なのかは発表されていません。
今回の発表はそれとは別に新たに3つのモデルを復刻するということで、EMMS モデルと同様に、内部の回路基板もオリジナルの配線構成で手付け(手ハンダ付け)実装を行い、フロントパネルもフォトエッチングしたアルミパネルが使用されるとのこと。
The System 35 (+ Sequencer Comp.B + 962 Duophonic Keyboard)
System 55/35 の画像のうち、本体の上に載せられている Sequencer Complement B と手前にある 962 Duophonic 61 Note Keyboard はオプションになっています。
Sequencer Complement B
962 Duophonic 61 Note Keyboard
The Model 15
YouTube で公開されたプロモーション用の短編動画 Back to the Future Sounds には、Suzanne Ciani、Malcolm Cecil、David Borden、Dick Hyman、Herb Deutsch といったパイオニア達のインタビューのほか、Holy Ghost!、Gavin Russom、Max Ravitz AKA Patricia、Kaitlyn Aurelia Smith、Jacques Greene、M. Geddes Gengras が演奏する模様やインタビューが挿入されています。
動画に使われている曲は、どれも全て Moog のモジュラーシステムだけで製作され、オーバーダブなしで一発録りされたものだそうです。
ここ数年のアナログシンセ復刻版ブームはまだまだ終わらない?
Moog がここまで本腰を入れてくるとは思いませんでした。
台数が限られているのと価格が価格だけに買える人は限られるので、Moog のモジュラーシステムを愛用している人にとっては嬉しい半面悩ましい発表かも。
さすがにこれは手が出せないけど、Moog のモジュラーシンセを使ってみたい人は、Arturia がリリースしているソフトシンセ・プラグイン Modular V (旧製品名 Moog Modular V) を使うという手もありますよ。
[関連サイト]
Moog Music
The System 55 (+Sequencer Comp.B + 962 Duophonic Keyboard)
具体的なリリース時期については未発表で、予定価格と製造予定台数は以下の通り。
モデル | 予定価格 | 製造予定台数 |
---|---|---|
The System 55 | 35,000ドル (=約413万円) | 55台 |
The System 35 | 22,000ドル (=約260万円) | 35台 |
The Model 15 | 10,000ドル (=約118万円) | 150台 |
オプション | 予定価格 |
---|---|
Sequencer Complement B | 8,500ドル (=約100万円) |
962 Duophonic 61 Note Keyboard | 799ドル (=約94,000円) |
昨年、同社の50周年を記念して、キース・エマーソンが1970年代に愛用したカスタマイズモデル Keith Emerson's Moog Modular System (EMMS) を復刻したことが計画の発端になっているようです。
EMMS モデルは MOOGFEST 2014 の会場で初披露され、エマーソン本人の手によってライブ演奏で使用されました。
EMMS モデルは15万ドル(=約1770万円)という高価格で現在公式サイトで直接注文を受け付けていますが、実際に何台製造されたのか、あるいは製造中なのかは発表されていません。
今回の発表はそれとは別に新たに3つのモデルを復刻するということで、EMMS モデルと同様に、内部の回路基板もオリジナルの配線構成で手付け(手ハンダ付け)実装を行い、フロントパネルもフォトエッチングしたアルミパネルが使用されるとのこと。
The System 35 (+ Sequencer Comp.B + 962 Duophonic Keyboard)
System 55/35 の画像のうち、本体の上に載せられている Sequencer Complement B と手前にある 962 Duophonic 61 Note Keyboard はオプションになっています。
Sequencer Complement B
962 Duophonic 61 Note Keyboard
The Model 15
YouTube で公開されたプロモーション用の短編動画 Back to the Future Sounds には、Suzanne Ciani、Malcolm Cecil、David Borden、Dick Hyman、Herb Deutsch といったパイオニア達のインタビューのほか、Holy Ghost!、Gavin Russom、Max Ravitz AKA Patricia、Kaitlyn Aurelia Smith、Jacques Greene、M. Geddes Gengras が演奏する模様やインタビューが挿入されています。
動画に使われている曲は、どれも全て Moog のモジュラーシステムだけで製作され、オーバーダブなしで一発録りされたものだそうです。
[ここに YouTube プレイヤーが表示されます]
http://www.youtube.com/watch?v=3w6qWiEx8BQ
http://www.youtube.com/watch?v=3w6qWiEx8BQ
ここ数年のアナログシンセ復刻版ブームはまだまだ終わらない?
Moog がここまで本腰を入れてくるとは思いませんでした。
台数が限られているのと価格が価格だけに買える人は限られるので、Moog のモジュラーシステムを愛用している人にとっては嬉しい半面悩ましい発表かも。
さすがにこれは手が出せないけど、Moog のモジュラーシンセを使ってみたい人は、Arturia がリリースしているソフトシンセ・プラグイン Modular V (旧製品名 Moog Modular V) を使うという手もありますよ。
[関連サイト]
Moog Music
Beginner's Guide to Robert Moog, Moog Synthesizers, and Electronic Music and Instruments
- 作者: Elaine May
- 出版社/メーカー: Webster's Digital Services
- 発売日: 2011/06/15
- メディア: Perfect