カナダのモントリオールにある音楽技術会社 MixGenius が提供しているクラウドベースの音楽マスタリングサービス LANDR を紹介。
LANDR (ランダー) は楽曲制作の最終工程ともいえるマスタリング処理を、独自のアルゴリズムと人工知能ベースのシステムを用いて自動で行ってくれる Web サービスです。
人工知能システムはアップロードされたトラックの特徴を独自のマルチ機能解析を用いて分析し、個々のトラックに合わせて最適なマスタリングのスタイルを選択します。
ユーザーからアップロードされた様々なトラックを分析・学習した結果を蓄積して、定期的にシステムアップデートを行うことでマスタリングのスタイルも多様化していくそうです。
MP3 は192kbps、WAV は44.1kHz 16bit で生成されます。
ダウンロードせずにサイト上で結果をプレビューで比較するだけなら、アカウントがなくても利用は可能ですがトラック全体を聴くことはできません。
アカウント登録ページ
アカウントを作成するとすぐに登録の確認メールが届くので、メールに書かれた確認用 URL をクリックしてアクティベーションを行います。
使い方はとてもシンプルで、ページのドロップエリアにマスタリングしたい WAV ファイルや MP3 ファイルをドロップするか、ドロップエリアの下にある + click here を押してファイル選択ダイアログからアップロードするだけです。
アップロードが完了すると続いてマスタリング処理が開始され、しばらくすると結果画面が表示されます。
マスタリング結果
結果ページではオリジナルとマスタリングの結果をプレビュー再生しながら比較できます。
注: この記事は Pro プランで書いているので、WAV と MP3 の2つの項目が表示されていますが、無料プランの場合は 192kbps MP3 だけになります。
Intensity Level の選択
マスタリング結果の音圧が高すぎたりコンプが掛かり過ぎたと感じた場合は、「Change Intensity」でダイナミックレンジの最大レベル強度を3段階から選択できます。
マスタリング結果で表示される警告メッセージ(赤い部分)
アップロードしたファイルがクリッピングして0dBに張り付いていたり、平均音圧レベルが高すぎてヘッドルームに余裕がないと「このファイルはマスタリングするにはラウドすぎる」という警告メッセージが表示されます。
FAQ には、最大ピークが -4dB~-5dB くらいに収まっていてヘッドルームに余裕を持った状態であることや、最終ミックス(2 Mix)作成時に EQ やリミッター/コンプをかけずにミックスダウンしたラフな状態であることが推奨されています。
また、アップロードするファイルはなるべく解像度の高いもの(24bit/48kHz、24bit/96kHz など)のほうが、より精度を上げて解析することが可能になるとのことです。
ダウンロードページ
満足する結果が出たら、出力フォーマットを選択して「Save and Send」を押すと、マスタリングされたファイルのダウンロード URL が記載されたメールが届き、URL をクリックするとダウンロードが開始されます。
ダウンロードしたトラックはアカウント管理ページのヒストリーから再ダウンロードが可能です。
いくつか試してみたところ、たしかに音圧が上がってにミックスに変化があることが確認できました。
ただ、曲やサウンドのスタイルによっては向き不向きがあるようで、ドラムやパーカッションなどのアタックが強くリリースが短いサウンドは結果が良いほうに現れる一方、エレピやパッド系など中音域でリリースが長めのサウンドは若干苦手な印象を受けました。
(元の 2 Mix のバランス自体が悪かった可能性も否めませんが…)
これからユーザーが増えていくにしたがって、システムの学習度が高まって今より精度が上がれば、また違った結果になるかもしれません。
今後のシステムアップデートとして、リスニング環境に対応した出力オプションの追加なども予定されているようです。
DTM/DAW の初心者でマスタリングのコツがよくわからないときや、音圧アップが上手く行かないといったときに試してみるのもよいかも。
[関連サイト]
LANDR
MixGenius
LANDR (ランダー) は楽曲制作の最終工程ともいえるマスタリング処理を、独自のアルゴリズムと人工知能ベースのシステムを用いて自動で行ってくれる Web サービスです。
人工知能システムはアップロードされたトラックの特徴を独自のマルチ機能解析を用いて分析し、個々のトラックに合わせて最適なマスタリングのスタイルを選択します。
ユーザーからアップロードされた様々なトラックを分析・学習した結果を蓄積して、定期的にシステムアップデートを行うことでマスタリングのスタイルも多様化していくそうです。
無料プランと3種類の有料プラン(月額)
無料プランと3種類の有料プラン(月額)が用意されていて、マスタリングされたファイルをダウンロードする場合はアカウントの登録が必要です。プラン | 月額 | 出力形式と制限回数 |
---|---|---|
Amateur | 無料 | MP3: 無制限 |
Pro | 9ドル | WAV: 4回まで/月 MP3: 回数無制限 |
Pro Unlimited | 19ドル | WAV: 無制限 MP3: 無制限 |
Business (for Label/Production) | 29ドル | WAV: 無制限 MP3: 無制限 |
MP3 は192kbps、WAV は44.1kHz 16bit で生成されます。
ダウンロードせずにサイト上で結果をプレビューで比較するだけなら、アカウントがなくても利用は可能ですがトラック全体を聴くことはできません。
アカウントの登録
アカウント登録ページ
アカウントを作成するとすぐに登録の確認メールが届くので、メールに書かれた確認用 URL をクリックしてアクティベーションを行います。
利用方法
使い方はとてもシンプルで、ページのドロップエリアにマスタリングしたい WAV ファイルや MP3 ファイルをドロップするか、ドロップエリアの下にある + click here を押してファイル選択ダイアログからアップロードするだけです。
アップロードが完了すると続いてマスタリング処理が開始され、しばらくすると結果画面が表示されます。
マスタリング結果
結果ページではオリジナルとマスタリングの結果をプレビュー再生しながら比較できます。
注: この記事は Pro プランで書いているので、WAV と MP3 の2つの項目が表示されていますが、無料プランの場合は 192kbps MP3 だけになります。
Intensity Level の選択
マスタリング結果の音圧が高すぎたりコンプが掛かり過ぎたと感じた場合は、「Change Intensity」でダイナミックレンジの最大レベル強度を3段階から選択できます。
マスタリング結果で表示される警告メッセージ(赤い部分)
アップロードしたファイルがクリッピングして0dBに張り付いていたり、平均音圧レベルが高すぎてヘッドルームに余裕がないと「このファイルはマスタリングするにはラウドすぎる」という警告メッセージが表示されます。
FAQ には、最大ピークが -4dB~-5dB くらいに収まっていてヘッドルームに余裕を持った状態であることや、最終ミックス(2 Mix)作成時に EQ やリミッター/コンプをかけずにミックスダウンしたラフな状態であることが推奨されています。
また、アップロードするファイルはなるべく解像度の高いもの(24bit/48kHz、24bit/96kHz など)のほうが、より精度を上げて解析することが可能になるとのことです。
ダウンロードページ
満足する結果が出たら、出力フォーマットを選択して「Save and Send」を押すと、マスタリングされたファイルのダウンロード URL が記載されたメールが届き、URL をクリックするとダウンロードが開始されます。
ダウンロードしたトラックはアカウント管理ページのヒストリーから再ダウンロードが可能です。
ユーザーデモ
[ここに YouTube プレイヤーが表示されます]
http://www.youtube.com/watch?v=Uhz0K32gS5E
http://www.youtube.com/watch?v=7Ucuz2K1H2o
http://www.youtube.com/watch?v=Jj625C4VDW0
http://www.youtube.com/watch?v=Uhz0K32gS5E
http://www.youtube.com/watch?v=7Ucuz2K1H2o
http://www.youtube.com/watch?v=Jj625C4VDW0
いくつか試してみたところ、たしかに音圧が上がってにミックスに変化があることが確認できました。
ただ、曲やサウンドのスタイルによっては向き不向きがあるようで、ドラムやパーカッションなどのアタックが強くリリースが短いサウンドは結果が良いほうに現れる一方、エレピやパッド系など中音域でリリースが長めのサウンドは若干苦手な印象を受けました。
(元の 2 Mix のバランス自体が悪かった可能性も否めませんが…)
これからユーザーが増えていくにしたがって、システムの学習度が高まって今より精度が上がれば、また違った結果になるかもしれません。
今後のシステムアップデートとして、リスニング環境に対応した出力オプションの追加なども予定されているようです。
DTM/DAW の初心者でマスタリングのコツがよくわからないときや、音圧アップが上手く行かないといったときに試してみるのもよいかも。
[関連サイト]
LANDR
MixGenius
エンジニア直伝!DAWミックス&マスタリング・テクニック (DVD-ROM付き) (リットーミュージック・ムック)
- 作者: リットーミュージック出版部
- 出版社/メーカー: リットーミュージック
- 発売日: 2010/10/20
- メディア: ムック
DAW自宅マスタリング 音圧&音質アップのための実践テクニック徹底解説 (DVD-ROM付き)
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