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Channel: 音楽方丈記
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ハンダ付け不要、CVパッチベイ搭載、シンプルでコンパクトなMoogのシンセ組み立てキット Moog Werkstatt-Ø1

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昨年夏に発表されて一部で話題になった Moog のシンセ組み立てキット Workstatt-Ø1 と Werkstatt CV Expander の国内正規取り扱いを KORG Inmport Division (KID) が開始していました。

市場価格はWorkstatt-Ø1 本体が42,000~45,000円(税込)前後、CV Expander が5,800円(税込)前後、シングルピンのパッチケーブル10本セットが1,700円(税込)前後になっています。



 Moog 伝統のシンセ回路をベースに、完全アナログ回路の構成で開発されたパッチ可能な 1VCO のアナログシンセで、元々は昨年開催された Moog 公式イベント Moogfest 2014 の Engineering VIP ワークショップで使われた教材用の限定キットでしたが、好評による多数の製品化リクエストに応える形で、ハンダ付け不要の組み立てキットとして再構成されたものです。

 組み立ては簡単で、すべての回路上の電子パーツは既に組立加工済みのためハンダ付けは不要で、プラスドライバーとハサミだけで、すぐに組み立てられ工作初心者にもやさしい構成になっています。

 Werkstatt-Ø1 本体右側にあるパッチャブルヘッダーは、各セクションの主要な CV 入出力を備えた20ピン仕様のパッチベイになっていますが、別売りの CV Expander をタンデム接続すれば各 CV 入出力を3.5mmミニジャックタイプに変換可能です。

  • オシレーター
    • 1VCO (8Hz~16kHz ピッチコントロール付き)
    • ノコギリ波、パルス波(パルス幅調整可能)回路を内蔵
    • パルス幅調整により矩形波も出力可能
    • エンベロープ、LFO によるモジュレーションが可能(ピッチ/パルス幅、アマウント付き)
  • フィルター
    • 伝統の4ポール(24dB/oct) レゾナンス付きラダーフィルター(20Hz~20kHz)
    • エンベロープ、LFO によるカットオフフリケンシーのモジュレーションが可能
    • フィルターモジュレーション極性を切り替えるポラリティスイッチ装備
  • LFO
    • 矩形波/三角波を切替可能(周期コントロール付き、2Hz~600Hz)
  • VCA/アンプ
    • エンベロープまたはオン(ドローン)に切替可能
  • エンベロープ
    • アタック、ディケイ、サスティン(ON/OFF)を装備
  • キーボード
    • 13鍵(1オクターブ)キーボードスイッチ(グライド機能付き、低音優先、シングルトリガー)
  • CV パッチャブルヘッダー(パッチベイ)
    • 入力: VCA IN、VCF IN、VCO LIN FM IN、VCO EXP FM IN、LFO CV IN、VCF AUD IN
    • 出力: KB CV OUT、TRIG OUT、GATE OUT、EG OUT、LFO OUT、VCF OUT、VCO OUT
      (出力は各2系統装備)
  • その他
    • オーディオ出力端子(フォーンジャック/モノラル)
    • 電源: 12V DC 専用ACアダプター
    • 外形寸法:215(W) × 132(D) × 31(H)mm、重量:780g






この価格で Moog のアナログサウンドが手に入るのはなかなか魅力的。

ハンダ付けなしで組み立てできるのは工作ビギナーにやさしい半面、外部同期端子が CV/GATE だけなので、システムアップの面ではシンセビギナーには若干の敷居の高さがありますが、そこを乗り越えらればさらに面白くなるはず。

[関連サイト]
 Moog Music
 KORG Inmport Division (KID)




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