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Channel: 音楽方丈記
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Rolandが名機 SH-101をACBテクノロジーで完全再現した SH-101 PLUG OUT ソフトウェアシンセサイザーを発表

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Roland が、往年のアナログ・モノフォニック・シンセサイザーの名機 SH-101 を ACB (Analog Circuit Behavior) テクノロジーで完全再現したプラグアウト・ソフトウェア・シンセサイザー SH-101 PLUG OUT を発表していました。

リリースは2014年7月25日で、SYSTEM-1 購入時に付属するクーポンコードで無償でダウンロード可能になります。
ソフトウェア単体の販売は予定されていません。

 ↓ SH-101 PLUG OUT のダウンロードページはこちら (7/25から)
 » Buy System-1 Get SH-101 PLUG-OUT Software Synthesizer



新旧 SH-101

 1983年に同社からリリースされたモノフォニックシンセ SH-101 は、手頃な価格(59,800円)と VCO/1VCF/1VCA/1LFO のシンプルな構成から生成される切れの良いサウンドと抜群の操作性で、アナログシンセの入門機として人気を博し、今も世界中の数多くのファンに愛されています。(自分もその一人)


オリジナル Roland SH-101 (所有物)

 今年初めに AIRA シリーズのプラグアウト・シンセサイザー SYSTEM-1 (6月25日発売開始)が発表されたのと同時に、プラグアウト対応のソフトシンセ第一弾として SH-101 PLUG OUT のリリースも予告されていました。

 ソフトシンセである SH-101 PLUG OUT はハードシンセ SYSTEM-1 と同じく ACB (Analog Circuit Behavior) テクノロジーが採用され、オリジナル SH-101 のパラメータ変化とサウンドがモデリングによって忠実に再現されます。

 メインパネルのスライダーとノブのレイアウトをよく見ると、いくつかオリジナルとの違いがみられ、忠実にオリジナルを再現するだけでなく、さらにバリエーションに富んだエディットができるようになっています。
  • MODULATOR の波形に正弦波とノコギリ波が追加されている
  • PWM のソースに VCF の ENV が追加されている
  • VCF に ENV (フィルターエンベロープ) が追加されている
  • VCA に TONE ノブが追加されている
  • EFFECTS セクションが追加されている (CRUSHER, REVERB, DELAY)
  • VCO と VCF の MOD スライダーが MODULATOR に移動している

主な特徴

  • SH-101 サウンドを ACB テクノロジーにより徹底的にモデリング
    • 当時の開発エンジニアへのヒアリングを通して、回路図通りにならないサウンドやパラメーター変化を徹底リサーチ
    • SH-101 のアナログ回路設計に起因するパラメーターの相互作用まで精密に再現
    • ピッチの微妙な揺らぎや LPF、ENV の特徴的な振る舞いをACBテクノロジーで完全モデリング。
    • ベース/リード/ノイズサウンド/SE など、SH-101 定番のシンセサウンドを作成可能
  • オリジナル SH-101 (カラー3色)と SYSTEM-1 の両方のパネルレイアウトを選択して使用可能
  • 新たにリバーブ/ディレイ/クラッシャーのエフェクトを搭載
  • SH-101 PLUG-OUT Software Synthesizer がインストールされた PC/Mac と SYSTEM-1 とを USB 接続することで、SYSTEM-1 をソフトシンセの専用コントローラーとして使用可能
  • SH-101 PLUG OUT 上で作成した音色を SYSTEM-1 側へプラグアウトすることが可能、また逆に SYSTEM-1 へプラグアウトされ編集されたデータを SH-101 PLUG OUT 側へロードすることも可能
  • プラグインフォーマットは OS X 用は VSTi 3.6 (32bit/64bit)/AU、Windows 用は VSTi 3.6 (32bit/64bit) に対応


当時限定カラーだった Red/Blue バージョンも用意


SYSTEM-1 のパラメータに合わせたパネルレイアウト
(グレーアウトになっているスライダーとノブは変更不可?)

デモ&レビュー




プラグインなのにプラグアウトというなんだかちょっとややこしい名称が付いてますが、要は SH-101 PLUG OUT 側と SYSTEM-1 側の両方で同じモデリングサウンドが作れるので、移動先に SYSTEM-1 をわざわざ持って行かなくても (DAWと) SH-101 PLUG OUT があれば音が出せるということなります。

オリジナル SH-101 を2台(1台は部品取り用のジャンク)を所有している身としては、SH-101 PLUG OUT 自体は魅力的ですごく興味がわくのですが…

「プラグアウト」のコンセプトは個人的には利点が見いだせてないので、SH-101 PLUG OUT の VST/AU プラグインだけで動作するなら、単体でも発売して欲しいというのが正直な感想です。

[関連サイト]
 Roland


楽天で Roland SYSTEM-1 PLUG-OUT Synthesizer を探す

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