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Channel: 音楽方丈記
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新生DAW、Bitwig Studioが長いベータテスト期間が終わりついに3月末にリリース決定

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ドイツのベルリンに本拠を置く Bitwig が新たに開発中だった DAW の Bitwig Studio が長いベータ期間を終えてようやくリリースされるとのアナウンスがありました。

国内正規代理店の Dirigent によると発売日は2014年3月26日、市場予想価格は41,000円とのこと。


アレンジウィンドウ(上)、プラグインウィンドウ(下)

 リアルタイムパフォーマンスを重視した DAW というと Ableton Live をあげる人が多いと思いますが、Bitwig が Live を開発していた中心メンバー4人が2009年に独立して設立された経緯もあり、コンセプトや UI デザインは似通っているところが見受けられます。

 そういう意味では第一印象でやや損をしている感もありますが、あえてこのスタイルで勝負してきたということは、Live やその他の DAW に対抗できる、あるいはそれ以上の機能と使い勝手を備えていることを自負している自信の表れなのかもしれません。


アレンジャークリップランチャー(左)、アレンジウィンドウ(右)、プラグインウィンドウ(下)

主な特徴

  • クロスプラットフォーム DAW
    • メモリ 2GB(8GB推奨)、ディスク容量 5GB、1280×768の画面解像度
    • マルチコア、マルチプロセッサーに対応
    • Windows 7 (32/64bit) 以降に対応、
    • Mac OS X 10.7 (64bit) 以降に対応
    • Linux Ubuntu 12.04 (64bit) 以降に対応
  • リニア編集とノンリニア編集を共存した直感的な操作環境
  • VST 2.4対応、32/64bit プラグインブリッジ搭載 (AU は1.0以降に対応)
  • 再生中のソングをプラグインのクラッシュから保護するプラグイン・クラッシュプロテクション機能を搭載
  • 独自開発のタイムストレッチ・テクノロジー
  • MIDI トラックとオーディオトラックが混在できるハイブリッドトラック
  • 統合されたモジュレーションシステム(パラメータをマクロによって制御可能)
  • ノートとオーディオで表現を豊かにするパーノート・マイクロピッチコントロール機能
  • ドラムマシンやサンプラーでの使用を想定したオートマチックスライス機能
  • トラックのオートメーションとクリップ内のオートメーションを記録可能
  • 高度なレイヤー編集機能、編集ワークフローを素早く行うための様々な編集ツール
  • 操作性と視認性に配慮したマクロコントロールとデバイスパネル・マッピング
  • マルチディスプレイをサポート(最大3台の表示が可能)
  • 主要の外部 MIDI コントローラを標準サポート
  • オープンコントローラ API(JavaScript API) を使用してコントローラのアサインをユーザーが作成編集可能
  • 対応オーディオファイル: WAV、AIFF、MP3、AAC、WMA、FLAC、Ogg Vorbis などに対応
  • 1000以上のプリセットサウンド、3GBのファクトリーコンテンツ、サードパーティーコンテンツが付属


ミキサークリップランチャー(上)、インストルメントクリップウィンドウ(下)

公式デモ (日本語版)




ハイブリッドトラックやプラグイン・クラッシュプロテクションなど、現時点では他の DAW にはない機能が気になりますね。

とくにプラグイン・クラッシュプロテクションはライブパフォーマンスプレイを多用する人にはありがたい機能かも。

単一グレードの全部入りで41,000円は後発としては妥当?
おそらく発売開始記念の割り引きか、他 DAW からの乗り換え割り引きのキャンペーンのようなものもあるはず。

既存の DAW 勢にどう食い込んでくるのか注目していきたいですね。

[関連サイト]
 Bitwig
 Dirigent


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